ステキな4コマ

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大崎市の渡り鳥CMを巡る謎

宮城には「ご当地CMグランプリ」みたいなのがあるのよ。ローカルのナマイキTVでコンテストの様子を複数回に分けて放送するのだが、ひと昔前は役場が変なセンスで作ったようなCMを見せられていた。

ところが最近は編集ソフトを使える若者が増えたのか、明らかに作品のレベルが上っている。次は大崎市という県北の市だ。市長が登場し「渡り鳥に選ばれた大崎」と事前紹介。CM本編も渡り鳥系だったのだが、もう頭の中では「渡り鳥に選ばれた大崎」いう言葉が独り歩き

選ばれたって本当か!?渡り鳥呼び出してアンケートでも書いてもらったのかと。統計的に2000サンプルがなければならないので、「渡り鳥2000羽に聞きました!」みたいな。そんなアホなことを考えている間にグランプリは終わったわ。ごきげんよう~

アンケートに答える渡り鳥

桜の話

「もうすぐ桜が咲くね~」と同僚と話しており、ふと、この話を思い出した。宮城には桜の名所・一目千本桜があるのだが、これが柴田町と大河原町をまたいでるもんだからお互い桜の名所を名乗っている。

そして大河原町に、ゆるキャラ「さくらっきー」が誕生した。サンドのぼんやり~ぬTVで存在を知ったのだが、けっこうかわいいじゃん!モチーフはさくらと白鳥と梅の実らしい。うまくまとまっている。よくこれらを混ぜて化け物にならなかったな。

これが噂のさくらっきー

さらに、番組で紹介されていたグッズも気合が入っている。種類が豊富な上にデザインに妥協がない。特にクリアファイルのデザイン性はサンリオの様相を呈しているのに値段も良心的。大河原のどこにそんな予算が…と思うが、桜と梅で潤っているのだろう。ごきげんよう~

宮城ローカル屋「水晶堂」のCM

宮城ローカルのメガネ屋「水晶堂」のCMの話。「メガネは見えなければな~んにもなりません」という謳い文句をよく覚えてるわ。伊達メガネがない時代よな。

CMにはメガネをかけた鳥が登場するんだが、メガネの度数が合ってないばかりにスポーツであらゆる失態をするという構成だ。Youtubeにあがっていて懐かしく見ていたが、見えてない割には打ってるしボール取れてるな。打つのがいちばん難しいだろ!

水晶堂は、仙台のアーケードの横断歩道信号待ちから見えるとことにお店のビルがあって、50メートル視力表があるのよね。信号待ちで見ろと。いつでも一番端まで見えることで安心してはいるのだが、多分もう両目で見ちゃってるし並びも覚えてるんじゃないかと恐怖している。ごきげんよう~

宮城県の絶滅危惧種「南部家敷」

よく利用している利府ジャス(死語)近くの南部家敷が潰れてしまった!!東北最大規模のイオンに囲まれながらも良く頑張っているなあと思っていたが、虫の息だったようだ。南部家敷とは、宮城県にある和食チェーン…と思ったら岩手がメイン拠点だった。

これが南部家敷

ローカルCMも放送しており、そば天ぷらうなぎを同時に食べたいという忍者がそれを分身の術で叶えるというシュールな構成。分身しても本体の胃袋は繋がっとるのか!?分身解除した瞬間に破裂するぞ。

南部家敷は手軽にうなぎが食べられるのが良いが、なんといってもおすすめはデザートのパフェ。パフェの内容は、生クリームとバニラアイスにチョコソース、そしてなんか美味しいスティックが刺さっててさくらんぼが頂点に載るというシンプルイズベスト。私はこのパフェで育った。

宮城にはあちこちに南部家敷の名残がある。水車があるからすぐ分かるわここが元南部家敷だったの。もう2店舗しか残ってないのだが、県北の辺鄙なところにしかない!踏ん張ってくれ南部家敷!ごきげんよう〜

ヨークマートってなんだよ!

箱根駅伝を見ていたが、背景に映り込んだものや看板に目が行く。そこに「ヨークマート」なるものが!ほぼヨークベニマルじゃん!

ヨークマート公式サイトより引用(https://www.york-inc.com/)

ヨークマートってなんだよ!おそらくヨークベニマルはヨークとベニマル(紅丸商事)が合体したから、ヨークマートはヨークとマートが合わさってんだろ。と思って調べたところ、本体はイトーヨーカドーであったことが明らかに。ヨークベニマルで育った私からすればイトーヨーカドーのほうが亜種なのに!イトーヨーカドーはデパート属性よね。

ヨークマート?

さらに調べたところ、本体のイトーヨーカドーら枝分かれして、いろんなヨークがあるようだ。ほんでヨークベニマルは東北、ヨークマートは関東にあると言うのだ。これではまるでヨークベニマルが田舎ではないか!と思ったが実際田舎の敷地面積の大きいのがヨークベニマルなのよね...。ごきげんよう〜

味ぽんと「のっけ盛り」の話

今回は、河北新報を見た母からの話題。「味ぽん」と言う調味料があるじゃないか。通常、関西で冬に消費される味ぽんが、宮城県だけ初夏に消費量が上がるというのだ。

そのきっかけは「のっけ盛り」のCM。このCMを宮城でしか放送しなかったばっかりに、こんな怪現象が起こったのだ。西田敏行が野菜の上にかつおの刺身をのせて味ぽんをかけて「かつおののっけ盛り」としたことが始まりだったらしい。

が、我が家ののっけ盛りは「夏に用意するなんか手軽な料理」の感じ。茹で野菜の上に豚肉が載っているものが多い。いつも食卓に味ぽん1Lのでかいボトルがのっている。味ぽんを使うところだけ共通で、「のっけ盛り」の定義は広い。

もはや一般名詞みたいに使われていて、裁判所のお墨付き。商標凡例データベースでもこの「のっけ盛り」が争われていた。長かったのでざっくりしか読まなかったがCMの内容が詳細に文字起こしされていて「…ホホホこの子ったら。…」とか書いてある。真剣な裁判なのが笑いを誘う。

うちでは味ぽんを使う代わりに、お酢やポン酢を全く使わなかったりする。そもそも味ぽんはポン酢に味がついたものであるらしいと知って衝撃を受けた。さらに、味ぽん消費量で話題に上がるのが宮城と関西だけということで、ほかの県の皆は初夏に何を食べるのがメジャーなんだろうか?ごきげんよう~

「笑いイチin仙台」参戦記録

本日はタイトルの通りで、大好きなサンドウィッチマンも出るお笑いのライブに行ってきた。その日は興奮して、朝からサンドを夢に見た。法事のゲストがサンドという不条理ギャグのようなものだった。チケットを当日ギリギリまで発券しないからこんなことになるのだ。朝食時、「大福や餅はトイレを遠くする」という話を聞いた私は早速餅を食べて出発した。

チケット発券を難なく済ませ、東京エレクトロンホールへ到着。私は日曜=2日目の夕方の回。いざ始まると、みんなサンドが楽しみで仕方ないのを察しているグレープカンパニーの面々は「あと●●分でサンドが登場しますんで」とアナウンスしてくれる有様。(しかし他のメンバーも実力派や新進気鋭揃いで楽しかった!また改めてブログに…。)

会の終盤、初めての生サンドウィッチマンが登場し、もう大感動。画面越しにしか見られなかったサンドがここに。よく変態が例える、「スカートはパンツが空気に触れている」理論と一緒で私とサンドが同じ空気に触れている(この場合サンドがパンツになる)。

宮城県にまつわる話を数々する中で「山形はほぼ宮城」という名言や、萩の月の紙袋有料化問題など、深刻な話まで語られた。最後に「花嫁の手紙」のネタも披露。これも生で見る感動はひとしお。

特に楽しかったエピソードは、萩の月の紙袋の話。萩の月を4箱も購入したが「紙袋はご入り用ですか」と聞かれた伊達ちゃん(マニュアルとは思いつつも)。「紙袋が無かったら出前みたいに持ってかなきゃならねーだろ」とツッコミが炸裂。「4箱ってすげー食うな」「人にあげるに決まってんだろ」とトミーとの掛け合いも。

萩の月の紙袋の話

結局、大サービスの末、予定されていた時刻を超えてイベントは終了。餅はたしかに効果があった(トイレ的な意味で)。食べといてよかった。ロビーに出ると、フェイスガードに重厚な防塵マスク、大きな体というサンドの名物おっかけ、小島さんも来場されていた。一緒に写真を撮ってもらおうか迷ったが遠慮した。他の人にも声をかけられていて大人気の小島さんであった。

お土産にサンドのライブDVDを買って大満足で会場を後にした。グッズには本も売っていて、そこでサインをしてくれる芸人さんもいたようだ。前を歩く女の子たちが、「夢が叶ってよかった、サインまでしてもらえる公演なんて初めて」と言っていた。その嬉しそうな子らを見て、そういえば私は1人で来てガハガハ笑って帰って行ったが(笑いすぎ喉が痛い)、だれかサンド好きな人を誘っていくのもいいなあと思った。

逆に1人で行っても全く気にする間もなかったし、1人だといい席が取りやすいのも利点だ。一人でも複数人でも楽しいから、みんなも行ってみてねー!ごきげんよう〜

古川LOVE特化施設「吉野作造記念館」

県北にある数少ない博物館の話である。久遠チョコに行ったときにここも訪れていたのだ。古川駅を降りてすぐに吉野作造生誕の地と書いてあったフラグを回収している「吉野作造記念館」。駅から徒歩は可能だが、ちょっと歩きごたえがある。古川(というか宮城のほとんど)は車社会なのだ。久遠チョコの駅に近い立地は奇跡と言える。

記念館入口横の石碑

吉野作造という題材はやはり文学者とも戦国武将とも違って地味で難しいが、それをなるべく親しんでもらおうと、地元と結びつけながら展示してあるのが特徴。また、地元の学生さんが描いた絵もある。吉野作造の活動という難しい題材をイメージしやすく絵に起こす創意工夫も凝らされているので是非見てもらいたい。

展示されているものは、実際の手紙や文章や書物といった地味…いやレベルの高い展示が多いので、もっぱら博物館の人が書いてくれた子供向けの解説に頼ることとなる。さくゾウくんというゾウのキャラクターが解説してくれたりする。また、短い映画を上映してもらえる。全部で20分ほど。結構ミステリアスな構成というか見せ方になっていて、ここワンカットで撮影するのかという思わぬ技術がある。味わいのあるムービーで必見。

展示室内は撮影不可だが、外(廊下部分)は撮影可能。廊下部分はありとあらゆる古川LOVEが散りばめられている。手始めにローカル番組「OH!バンデス」でも取材されており、宗さん(さとう宗幸)が吉野作造検定に挑戦した結果も展示されている。8割を達成しておらず、低くもないという微妙な点数だ。

胸さんの吉野作造検定の結果

吉野作造も地元愛から「古川学人(こせんがくじん)」というペンネームを用いたほど古川に愛着がある。古川に関するローカルな話題は「ふるかわ思い出マップ」に集まるようになっている。ここにハローマックがあったとか、かなりマニアックで興味深い。

ふるかわ思い出マップ

吉野作造が旗手となった大正デモクラシーは、効果が出たのもすぐではなくじわじわと浸透してきたので、それも地味さに拍車をかけている。しかしこれでこそ民主主義なのだなと感じる。SNSもないあの時代に一瞬で効果が出るってそれたぶん革命とか暴動とかだから

ということで、全体的に古川にも特化した博物館である。古川に住んでいる人、よく行く人、訪れたことのある人にぜひおすすめしたい施設であった。ごきげんよう~