ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

北海道 お乳しゃぶり尽くしツアー 旅行レポ

今回は聖飢魔IIのミサで北海道に行ってきたのよ。その北海道ミサの時間以外は何をしていたかをここに書くわ。 

今回の意気込みと暴れん坊将軍

私は乳製品が好きで、北海道の大地が育んだ牛乳から何からもはや牛以外の乳でもなんでも吸い尽くす気まんまんなのよ。そして、北海道はそこらへんの回転寿司でもうまいと聞いてるのよ。早い話がグルメ旅なのよね(平常運転)。

混雑にビビる私は始発での出発を決意。自宅で「おはよう!時代劇」の暴れん坊将軍を見ながらカバンに荷物を詰める。偽金作ってた悪役が上様に「ははーっ」って控える時に画面に映る足袋の足の裏がずいぶん汚くて目を引く。こいつ屋外で裏金作ってんのかってくらい汚い。まだ汚い足の裏見ただけで1秒も旅行に出てないから。

米の粒立ちを知る 羽田空港 ひとしなや 食レポ

とりあえず羽田空港に到着。タイミングがよくて並ばずに入れた。客を一気にカウンターに通して一気に作る形のようだ。メニューは茶漬け膳とかあったんだけと小鉢が8つもあってもし1つも好みじゃなかったら怖いなと思って鮭膳(2000YEN)にしたわ。まずお出汁が出てくる。鰹節を感じるんだけど、なんとなく卵のような濃いタンパクの気配も感じるわ。けっこうパンチが効いてる出汁な気がする。私の好みの出汁(あごだしとかの香ばしい系)ではないわね。

鮭膳(2000YEN)

そしてお膳が出てくる。確かにごはんの食感がいい。米の粒が立っていると言うのは粒の両端の丸みが生き生きと口の中で感じられることなんだわ。甘味は強くなくても満足感がある。シャケは塩加減と火加減で勝負だから、ふっくらしてるわ。ただ、シャケと大根が全般的にしょっぱい。外国人好みに寄せてるかな?味噌汁は白味噌なんだけどやはり出汁の味が好みではない。

大型飛行機ビビリフライト

飛行機に搭乗したら機体がでかい。今回は窓際、非常口の近くの座席なのでCAさんに黄色い案内を渡される。離陸を待っていると後ろのおじさんたちの声が聞こえる。今日は平日だから出張かしら。「基本飛行機好きですか」「いい気はしない」「なんかいつも近くに羽があるんだよ」と言う会話が。そうこうしているうちに離陸が近づく。

私はこの鉄の塊が飛ぶことを信じておらず、まして香川行きと違って大型機だぞ。空港に向かうモノレールが橋の上渡ってた時でさえビビっていた身(ガラスがデカくて足元の川が見えるのよ)からすると気が気ではない。一つ手前にいたスカイマークのやつが飛んでったわ。手すりにしがみついて耐えてたら飛行機がちゃんと飛び上がる(至極当然)。

窓の外の景色は、糸で吊られてるわけでもない雲と遥か遠くの地面、そして影が映っている。こんな上からのレイヤーは滅多に見られないわよね。そしてお飲み物のサービスでコーラを飲んでご満悦。やがて着陸というところで畑が見えてきた。道路は湿っぽい。「紫陽花の花が鮮やかな雨の季節でございます」とのこと。北海道はまだ梅雨なので蒸し暑く、あまり気候的なうまみがないのが残念。

新千歳空港で牛乳と寿司を食いあさる

手始めにお乳の飲み比べ

手始めに新千歳空港では「Milk Stand 北海道興農社」に立ち寄り、ソフトクリームと牛乳の飲み比べ。ソフトクリームのミルクの後味が2段階くらいあって、なんて豊かな味なのかしらと感動。飲み比べセットはお店のトップ3が並ぶ。2番のやつを飲んで驚いたわね。牛乳を美味しくするには甘味を出していくのかと思ったら全然そんなことなくてびっくり。1番はけっこうクセがなくて確かに万人ウケするんだろうなと。ミルクだけでこんなに違うなんて。3番はメモし忘れた。

寿司(まあまあうまい)

回転寿司はかなり並んでいたが、小さなカウンターの寿司にありつけた。すいてたんだけどこの店(魚一)は一貫300YEN〜だから少し高いんだわ。高くても空いてて入れるんならその方がいい。しかもまあまあおいしい。一貫300YENはさすがに空港価格なんだけど、羽田空港で地獄を見た身としては満足ね。とろサーモンは脂が濃厚。ただ、多分醤油はそんなにこだわってない。やっぱり北海道では魚に関するリソースから何から違うんだと思い知らされるわ。

↓地獄を見た羽田空港のまずい寿司の話

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2km先の味!?ヤギのお乳 食レポ

ヤギ乳三昧

札幌に移動して、地下街の「プティ・シェーヴルHOKKAIDO〜やぎミルク専門店〜」へ。ヤギのお乳を堪能する。ソフトクリームはほんのり甘くて、でも甘味のグラデーションがある。2kmくらい先にミルキーがあるような感じ。食べ終わった後は舌がしっかり疲労していて解像度の高い味なんだと思うわ。舌が肥えてる自負がある人がさらなる高みを目指すならおすすめね。ほんと美味しい。甘味がほのかではあるものの、味が薄いと言うわけではない。甘味が後ろに控えているなら乳脂肪分が前に出てきているからだ。舌が満足しているのよ。

一方、ヤギのミルクはソフトクリームに比べてヤギ由来のクセがあってかなり人を選ぶわ。ヤギ小屋の味と好きな漫画家が表現していたけどまさにその通りね。これは珍しい体験ができて嬉しいわ。なんか味をもっかい確認したくて飲んでどんどん癖になっていくのよ。お乳自体はさらりとした味だから尚更ヤギ小屋が際立つんだわ。ヤギの乳は濃厚にもサラサラにもなるんだわね。

ロールケーキは、キメを荒目にしたクリームのつぶの不規則な塊を舌に感じる。そこにワイルドなヤギ由来の味が乗ってくる。これが非常に噛み合っている。クリームも甘いんだけどヤギの力で後味が甘く発散しないからこのロールケーキの中で甘さがひと段落するストーリーができている。このロールケーキはかなりアリ、というか不思議美味しいとでも言うべきか。初心者にお勧めするのは、ヤギ感が小さい度合い順にソフトクリーム→ロールケーキ→ミルクだわね。まずはソフトから。

アパ社長(連泊すると増える)

んでアパホテルにチェックイン。大浴場がないのよ…。でもミサのある日だからドーミーも高かったのよね。会員QRコードを機械が読み込むと「アパ♪」って鳴るのよ。お笑いと本気の当落選上にいるわね。

中価格帯が強い 四季花まる 時計台店 食レポ

ミサの直前に訪れた店。ここは回転しない寿司屋。混まないうちの16時突撃が功を奏してスムーズに入店。カウンター席は職人の手捌きが近くで見られる。お店や職人の雰囲気もとても良いことがわかる。まぐろは普通に美味しいくらいかな。サーモンは分厚い身に切れ目が入ってて芳醇ね!ほたて白子は、白子って味が濃いはずなのに味が澄んでるのね。海の味がまるでパールの照りのように身の味と混ざっててとてもまろやかで美味しいわ。一貫の赤身が美味しくて、かなり中トロに近い脂のノリだなと思ったわ。一貫385YEN、これくらいが払ったお金のクオリティバランスが取れている。ズバリこの店は中~高価格帯に強いと見た。

カニの鉄砲汁

カニの鉄砲汁がびっくりするくらい美味い。汁の中にカニというよりはカニに汁がかかったものを飲んでいるのかと言う実感。あと炙りえんがわも美味い。口溶けと甘さのバランスが素晴らしい。焦がし醤油の香ばしさもたまらん。中トロは他の店なら大トロになりうる脂ののりで、だからこの店には大トロがないのかと一人で納得。17時過ぎに出たらもう3組待っている横をどや顔で退店。ミサへ向かう。

↓ミサの様子

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ミサ参拝後、部屋で乳を吸う

聖飢魔IIミサを見終わって幸せな気分でアパホテルに到着、お風呂をすませて風呂上がりの牛乳タイム。実は物産館「きたキッチン」で風呂上がりに飲む牛乳やチーズを仕入れていたのよ。養老牛放牧牛乳という平等院鳳凰堂みたいにやたら語呂の良い牛乳から試す。チーズと比べても遜色ないくらいの乳由来の確固たる香りがあって、風呂上がりの牛乳とは思えないほど濃厚だったわ。風呂上がりにはちょっともったいなかった。風呂上がりにはさらっとした牛乳がいいということにも気づいた。

風呂上がりの牛乳など

チーズも開けた。白いチーズは塩気がある。カマンベールと思わせてけっこうスモーキーのように感じるこの香ばしさが熟成の結果なのかな?うまい。オレンジの方はゴーダチーズのような濃厚さだけどトーンが抑えめになって角が取れてる。これもうまい。酒のつまみみたいに塩味でゴリ押ししなくてチーズの風味を楽しめるからお酒を飲まない人でも大いに楽しめるわ。

アパの朝食は強制的に中華(ザンギあり)だがドリンクつきで、ここでも牛乳が選べる。普通のパックの牛乳なのに満足感があるわ。チェックアウトしたあとはニッカウイスキーの看板んとこに行って撮影して地下街を歩いて札幌駅へ。ヨドバシ札幌前で私のシャツを見た信者さんが声をかけてくれて嬉しい余韻となる。

パウンドケーキは実質2品 宮越屋珈琲 食レポ

パウンドケーキとお紅茶

新千歳空港に戻って宮越屋珈琲に入ったのね。アールグレイのパウンドケーキとお紅茶。海鮮がメインの空港においてカフェの食レポだし軽く流そうと思いつつ付け合わせのクリームから食べたら「!!乳脂肪分が違う!!」ここでも北海道の格が出る。パウンドケーキもしっとりしてて固めでキメが細かく、粒子の一つ一つが確固たるアールグレイの味を持っているのね。つまりこの皿にはパウンドケーキと生クリームの2品が載っていると言っていい。なんてお得な。ここでお茶しながら聖飢魔IIのミサレポを書いていた。

雲ごときに翻弄される帰りの飛行機

今回は何もハプニングが無かったんだけど、実は香川ミサ遠征のときに面白いことがあったのよ。帰りの飛行機の搭乗待ってたら名前呼ばれて、「小暮さま、小暮 ダンさま」間違いなく私の名だった。JALには粗相を起こしそうな客を事前にピックアップする機能がついているらしい。なんでバレたんだとドキドキしながら窓口に向かったら、実は座席の折りたたみテーブルが故障で使えないですが大丈夫ですかと言う確認だった。

ほんで北海道の現実に戻って帰りの飛行機に搭乗したんだけど、毎回離陸時に死ぬ覚悟をする私。なんとかド根性で乗り切って(つまり何もしていない)空に行ったが、アナウンスで言われたのは「雲のせいで揺れが予想されます」とのこと。「雲ごときで揺れを!?実体ないじゃん雲なんて」と何も知らない客は騒ぐ。んで、「突然の揺れにそなえて」みたいなビデオが流れるんだけど乗客にできることなんて手すりに捕まってやり過ごすだけなんだわ(至極当然)。そうこうしているうちにお飲み物のサービスがやってきて、コーラを飲んでご満悦。

飛行機は遅れつつも到着した。あとはもう帰るだけ。今回もボリューム満点と言うか食べてばかりの旅行になって大満足だわ。ほんとうは羊の乳も飲みたかったんだけどありつけなかったわね(強欲)。それにしても旅行するとネタとマイルがどんどん溜まっていくわね。ごきげんよう~

↓香川旅行レポ「グループ1、2(なんかの会員)から先に案内されて、そのあと庶民どもが乗るらしい(私はグループ5)。

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↓しぶしぶ行った熱海レポ「熱海なんて軟派な観光地は混むから大嫌いなんだけど(ド直球)、ここにしか店とかないのよね。

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聖飢魔Ⅱ GREAT BLACK MASS TOUR「SEASONⅡ」札幌文化芸術劇場hitaru 参拝レポ

1Fで撮影

【ネタバレ注意】四季花まる 時計台店で16時から寿司を食べていたのよ。そして17時くらいに食べ終えてご満悦で会場に向かう。続々と信者さんの後ろ姿も見え始める。会場はかなり新しくて綺麗で、図書館なんかも併設なのね。こんな文化的な建物で黒ミサを…さすが悪魔のアンテナは高いのだわ!とわくわくで入場。今回は香川、郡山につづく3つ目の会場なんだけど、座席は1F後方のルーク参謀側。オペラグラスはいらないくらいで全体もよく見える中で、どさんこ達の仲間入り。

前説~聖飢魔II登場

いよいよ前説が始まる。本ツアーでは初めてと言うライデン殿下。すっかりこのツアーお馴染みとなったサポートメンバー疑惑のネタを披露。

この後「Season Ⅱのテーマ」が流れ、信者一体となって手拍子、スクリーンが上がって聖飢魔IIが登場し、会場の高揚感は臨界点に達する。何度体感してもどこから見ても感動は薄れないわ。

毎回興奮してしまってミサレポを書くのも一苦労な中、今回の北海道ツアーで見出したのは教典からのライヴ(生)感を持った超越だわ。同じミサはもちろんないのだけど、特に北海道のミサは本当に生モノなんだと感じたわ。

「Kiss U Dead Or Alive」~「Next Is The Best!」~「地獄のMaking Love」

「Kiss U Dead Or Alive」では、曲調はハードなのに閣下の歌い方がまろやかになっていて、それが艶につながっているのよね。すごく血の要素が強く、退廃的な色気を持つこの曲の魅力が爆発した形となる。一曲目から「北海道ミサは今までと違うな」と感じさせるに十分だったわ。

そしてそれは次曲「Next Is The Best!」でも現れる。疾走感も相まって強く語りかける、あるいは叫ぶような訴えを信者が感じ取る曲で、疾走感にのせて、教典では音が上がらない箇所、でも詩として重みのある箇所で語尾や言葉の端が上がっている。このライヴ感、曲への解像度がまた更新されて、この曲に身を委ねる心が最高に跳ねたわ。

「地獄のMaking Love」はサビで信者が手をウェーブする。リズムは実はそんなに遅い曲ではないのだなと手を振りながら感じる。でも安らぎやゆりかご感を感じるのよね。それでも歌の転換点「愛が愛をkill?」の部分でライデン殿下のドラムが鋭く光ることを新しく発見して、やはりここからさらに危険な領域へ突入していくことへの盛り上がりが演出されているのだなと感じる。曲のテンポが変わらないはずなのにまるで速さが変わって別の曲になるような雰囲気がある。

「Cub The A.I.」~「I See You!」~「Is Everything In Reverse?」

「Cub The A.I.」が演奏された後には暗転し、猫の声が聞こえるシュールな間がある。「マーォ」「ミャーオ」今回はやたらそれが長く、どう収束するのかなと信者が感じ始めたところ「そろそろ終わるか」で信者大爆笑。

「I See You!」の高音から始まるイントロでは、奇跡と死を想起させるような白い光がルーク参謀とジェイル代官に降り注ぐ。本当にこのイントロの嘆きの声のような悲壮感がたまらない。やはり背景映像含めこの曲が一番好きで、心電図的な無機質な映像なのよね。それがなんとも無慈悲なんだけど解釈の余地もある。突き放しても首の皮一枚がつながっているようなイメージだわ。

「Is Everything In Reverse?」で新しく気づいたのは、けっこうリッチに色を使っているということ。ライトで虹色を作り上げていると思しき箇所があるのよね。今までの曲は明らかに白基調とか青基調とかテーマを感じるんだけどこの曲の色のテーマは特殊なんだと感じる。2番に入ると背景にオレンジの夕焼けが出て、ステージのライトは青なのよ。この色彩も不思議で、やはり青は死のメタファーなのかな?と想像力を刺激される。

トーク~「Galaxy Of Black Hole」~「老害ロック」~「Oblivion」

間のトークでは構成員様の満身創痍ぶり(おもに目)がお話しされる。ライデン殿下はお魚の骨が見えないと言う。ゼノン和尚は床に落ちたコーヒー豆がゴキブリに見えると言う。ルーク参謀は床に落ちたコーヒー豆がゴキブリの卵に見えると言う。個人的ハイライトは和尚がハズキルーペのネジが取れてしまいハズキルーペを直すのにハズキルーペが必要というお話(信者大爆笑)。あとジェイル代官が入院エピソードを話していたらhitaru会館が呼応したのか謎の音がブルブルと鳴る。

お茶目な閣下がご当地シャツの白い奇跡(白い恋人風)とともにスクリーンに現れる。そのあとPiousharmという激ムズ英熟語が掲げられる。直訳しても使いこなせる言葉ではなく、閣下は確か「認識の相違における害(正確ではない、メモできず…)」と言うニュアンスでおっしゃっていた。そこから「Galaxy Of Black Hole」に突入する。間違いなくこの歌が最難関だが親しみやすいメロディと共に信者の心に入ってくる。閣下が香川ミサで「ちゃんと曲を和訳しろ」とおっしゃっていたのは間違いなくこの曲が最優先だろう。パフォーマンスをしながらおもしろカメラで撮影するという大変なマルチタスクながら閣下のカメラ撮影の腕前に磨きがかかっていることが見て取れた。

「老害ロック」での老害トークは、さいたまスーパーアリーナでのミサを彷彿とさせる、老害優位で幕を閉じたのがおもしろポイント。閣下が、ご自身がお出ましのTV番組を録画しようとしたところ間に合わず最初が切れてしまうというトークを展開すると若者(サポートメンバーのKAMISORI SYUTO)が「そこの老害!24時間録画しとけ!」すると閣下が「HDDの容量が少なくて…」「HDD買え!」「何TBのを買えば…」「666TB買え!」「どこで買えば…」「…もう次に行ってください…」「殺さな〜い♪(曲に復帰)」という締めだったわ。老害粘り勝ち!

「Oblivion」の演出に力が入ってるのは過去のミサでも感じていたけど(曲順も第一部では最後という重要さ)、今回気づいたのはとにかく後ろのスクリーンが実写で構成されていることね。CGとかじゃないのよ。この曲は情景を見せるというより現実世界の人間に悪魔が語りかけているような構成を感じるから、より生々しく描いているのかしら。そしてこの曲はなんといっても静止の美。最後に曲が止まってピアノに入るんだけど、拍手うっかりしそうな間があいているのよ、そこに拍手を挟ませない、ここは曲の中の「静止(つまり間)」なのだと信者に有無を言わせぬ圧力が伝わっているのだわ。

第二部開始「GO AHEAD!」~「地獄の皇太子」~トーク

休憩タイム(DJは和尚)をはさんで第二部に突入。「GO AHEAD!」のイントロとともに棺桶が運ばれてきて、中から閣下がお出ましになる。言葉はなくても、信者たちの感動や心の動きが自分にまで伝わってくるかのようだわ。この演出がなぜこんなに感動的かというと、「GO AHEAD!」の曲の性質にあるわよね。この曲は最後の大教典の最後の曲、そしてミサでも最後のお別れの時にかかる、別れの曲であったのよね。それが登場に使われるという強烈なカウンターがあるのよ。さらに今回は、解散時期を明確にしていない再集結。聖飢魔IIがいてくれる、信者が歩む道に悪魔が背中を押すという心強い構成になったのよね。この事実が演出も相まって信者の心を打つのだわ。

「地獄の皇太子」で、「いよいよあの聖飢魔IIだぞ」と言わんばかりの赤く激しいライティング演出。実家に帰った心地になる。トリプルギターがステージのキワまで出てきて信者を煽る。そして気づくのが、この感覚を前半味わわせずに駆け抜けたということは、やはり聖飢魔IIの「SEASONⅡ」は新しい道を歩んでいるのだという事実が浮き彫りになる。

間のトークで、「SEASONⅡ」はおととしには影も形もなかったとお話しされる閣下。未来を作り、信者はその共犯者であるという。ここで恒例の少女の悲鳴調査が行われる。閣下とかつて共演したことのある芸能人(北海道出身)の年代に応じた少女に悲鳴をあげさせるというものだが、北島三郎に差し掛かった時、知内(しりうち)町と化学反応を起こして与作を歌いながら尻を打つという新ネタが開発されてしまい、閣下がいたく気に入られた。尻叩きに応じて「あ〜ん♡」という呼応を信者に求められ、ステージの照明は一瞬ピンクになる。

「FROM HELL WITH LOVE」~「THE OUTER MISSION」~「BIG TIME CHANGES」~「恐怖のレストラン」~ゼノン和尚のベースソロ

「FROM HELL WITH LOVE」では曲に呼応するかのように閣下の声に色気のある掠れが。やはり今回のミサはいつにも増して有機的というか生モノ感を感じる。ここから「THE OUTER MISSION」に接続するが、光るマイクスタンドとセットで暗めの演出なのも特徴。暗い宇宙に行ったことがないはずなのに、そこに取り残されて彷徨う感覚を呼び起こさせる。

「BIG TIME CHANGES(キーはロンドン公演のもの)」は、イメージ通りのイエローのライティングが鮮烈で、今までの演出で黄色が使われていなかった?と錯覚するくらい鮮やか。「恐怖のレストラン」のCGはB級映画のように良い意味でごちゃごちゃしていて、重厚な演奏と不思議な化学反応を起こしている。ここからゼノン和尚のベースソロに突入。会場一体となった手拍子にベースがはじける。スクリーンに流れるDR XENON ISHIKAWA という赤大文字がかっこよく、この文字のスクロール速度がまた絶妙。読ませるかっこよさと演奏に集中できる絶妙な主張になっている。

「蝋人形の館」~「FROM HELL WITH LOVE」~アンコール「LOVE LETTER FROM A DEAD END」

「蝋人形の館」は信者全員が待っていたド定番のド直球だが、語りなしで始まる。これが「SEASONⅡ」ミサの文脈でいくと、王道を押さえつつ、今後演奏機会がないような楽曲(恐怖のレストランは嬉しすぎた)にもスポットを当てる構成としての位置付けなのだなと感じる。「LaLaLa…」の合唱では、おもしろカメラで上の席の信者ともコミュニケーションされる閣下。

最後に「FROM HELL WITH LOVE」に戻り、ラストへ向けて盛り上がっていく。最後は閣下の高音シャウトと共に紋章が浮き上がる威厳のある構成で、信者の結束が最高潮に達する。

このあとアンコール待ちになるが、かなり先走ったテンポの速い手拍子で、どさんこたちの興奮が伺える。実際閣下は、北海道特有のどさんこパワーをお褒めになり、楽しいミサだとおっしゃっている。私も北海道ミサには、穏やかなのに明るくて元気な力を感じるわ。

最後は「LOVE LETTER FROM A DEAD END」で、白基調の照明と雷鳴の映像で疾走、あっという間に終わってしまったわ。どのミサでも必ずスタッフに拍手を、とおっしゃる閣下(お素敵です!)。なんと、今回のミサの背景映像を作っている方は北海道出身だという!これからも楽曲の解釈や想像を掻き立たせる映像でミサを盛り上げてほしいわ。こうして、聖飢魔IIは次の地(福岡)へ旅立って行った…。

今回私は悪魔と共に北海道までやって来た。こうして日本各地で楽しい思い出が増えていくのは幸せなことだなと思いながら退場したわ。立ちっぱなしでパンパンになったはずの足を軽快に動かしてアパホテルに帰っていくのであった。ごきげんよう〜

↓香川ミサ「「崖から落ちるような悲鳴」というルーク参謀の持ちネタが披露される(会場大爆笑)。

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↓郡山ミサ「「1階1列目!?!?!?」ミサの2日前にローチケで座席を確認した私。身体の悪いところが全部治ったわ。

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オリーブの丘 食レポ

ちょっと仕事が忙しくて映画レビュー更新すらままならなくなってきたわ。一旦不定期更新に切り替えるわよ。久々の更新は食レポよ。

友人がオリーブの丘に行こうとか言い出したのよ。オリーブの丘っていうのはお店の名前で、サイゼリヤの上位互換的な位置づけらしい。この友人はそういうコスパがいい店とかを好んで行くんだけど、私からしたらそんな店みんな行きたがるから混んでるじゃん、それが嫌なのよ。んで16時台に食べ始めるなら行ってもいいよって条件にして行ってきたわ。

オリーブの丘 外観

オリーブの丘は超希少チェーン店で、私たちが最も行きやすい場所でさえも志村坂上という聞いたことのない駅にある。わざわざこのために電車を乗り継いでやってきた。これで不味かったら許されないわ。

いざ入ると、外観も中もファミレスなのよね。座席が4~6人くらい座れるボックス席で、かなりゆったりしていて好感触。

いわし

いわしのマリネみたいなやつが運ばれてきた。これは魚がとても青々として美味しそうだったのね。食べてみたらやっぱり美味しくて、これが一番気に入ったわ。こんど来店したときは1人1皿食べようということに。

ピザ

次にピザね。クワトロフォルマッジのピザ。はちみつがたっぷりで余るくらいついてくるのも好感触。生地が薄くてパリパリで、チーズのピザだけど重すぎなくて生地と呼応していて素晴らしいわ。

フリコ

つぎにフリコ。これサイゼリヤにも似たようなメニューがあって好きだったのにすぐなくなっちゃった。マッシュポテトとチーズをオーブンでアレしたやつなのよ(雑)。ただ、ベーコンがついてきてしまったのが残念ね。ベーコン避けて食べたんだけど、ベーコンの味というかにおいが侵食してきとる。なんでのせたんだベーコンなんか。

イカスミパスタ

んでイカスミのスパゲッティ。サイゼリヤのやつよりも麺が細めで私の好み。これも美味だったわ。イカに少し濃い目にスミがからんでるところとかは贅沢な味がするわね。

食い物と間違えられたモバイルアプリ

ここまで出てくるものがあまりにもうまいからメニューに載っていたモバイルアプリの画面も食い物だと勘違いしたのよ。なんかパイ生地の軽食に見えるのよ写真だと。

豚肉のアレ

あとなんか店の中で一番高額(それでも1000円いかない)と思しき豚肉の焼いたやつ(雑)。味付けという範疇ではなく、肉の臭みを消す役割としてのスパイスの分量という感じで、かなりスパイス優勢な味なんだけど、それがソースとからんでいいお味になっている。これはお店でしか食べられない味だわね。すごく現地料理を食べてるような情緒がある(渡航経験ないけど)。

プリン

あとデザートのプリン。かため。ロボットのワゴンがあちこちのテーブルにプリンを運んでてワゴンの上でプリンがプルプルと動いてるのを見てたのよ。これも極端に甘くなくて、カラメルとたまごの古き良きプリンって感じだわね。ちょっと生クリームが多いかなとは思うものの美味しかったわ。

散々食べて酒を飲んだ私はお手洗いへ。 お手洗いは女子は2つで、個室の中まで壁に絵が書いてあるのよ。気の抜けたイタリアを象徴するモチーフが並んでてpizzaとか書いてある。なぜか仮面を被った人の顔まで書いてある。今思えばベネチアのお祭りのやつなんだけどなんかサンバのアレみたいだなと当時感じたのよ。サンバマスク仮面(仮称)に見られながら用を足すのはちょっと落ち着かない。

サンバマスク仮面(仮称)

16時台に食べ始めたのが正解で、もう17時からお客さんがバンバン入り始めて18時台には行列よ。志村坂上に電車を乗り継いでやってくる価値があるかと言うと、なんと、いわしを食べにまた来てもいいかなと思うくらいにはいわしが特に美味しかったのね。来る価値あるわ。ほかもレベル高いからまた行ってもいいわ。オリーブの丘恐るべし。ごきげんよう~

↓私はベーコンが嫌いなのよ

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伝える力に問題アリ「レンフィールド」

なんか主人公レンフィールドの境遇を説明されたんだけどよくわからんのよね。こいつの種族すらよくわからんし。言葉で説明してんのにちゃんと伝わってこないあたりこの映画に不安を感じる。

レンフィールド (吹替版)

お気に入りの俳優、オークワフィナが警官役で出ていることは評価できるわ。出演作のジャックポット!(普通の映画判定)は優れた映画ではないが、主人公2人の俳優としての力がものすごかったのよ。オークワフィナの骨太の喋りとガッツは強い印象をもたらしたわ。でも好きな俳優が出ただけで評価することは出来ないわね。

強いて言うなら背景はまずまず。ろうそくとか教会とか、部屋の中であってもお金かけてそれっぽく準備しているのかなという印象で、退屈しにくいように仕上げているのを感じる。まあドラキュラものだからある程度ファンタジーを感じさせているというところ。

ドラキュラ伯爵の話が土台になってるらしいけど、この映画がどれだけアレンジをしているかがわからない。プロットは安易で、 とりあえずドラキュラとマフィアが登場して手を組んで主人公に襲いかかるようになる。警官と手を組んで戦っていくのよ。主人公はドラキュラにこき使われていて抑圧された感じがあって、教会の悩み相談会に通っている。

個人的ダメハイライトはこれ。主人公の上長であるドラキュラ伯爵の台詞が長いんだけど、喋りが長い割に大したこと言ってないのよ。1000年くらい生きてるんだろうからもうちょっと知性のあることを言ってほしいわね。ドラキュラものの映画として見るにも、ここが甘くて没入できない。

あとアクションシーンがあるんだけど、血とか欠損とかがカジュアルに描かれている。でもグロテスクであることは手段であって、その先に表現したいものがあるはずなのよ。ヘル・レイザー(良作判定)のように人間をワイヤーと釣り針で制裁しているからこの部品が飛び散ってこのように欠損する、といったようなアレが見えてこない。ただ飛び散っていればいいというものではない。

ドラキュラ伯爵が警官を懐柔しようとするシーンがあるんだけど、話術がぜんぜんないからこのシーンに盛り上がりが出ないのよね。「こんな誘われ方したらなびいちゃうよね」というのを振り切って戦ってこそなのに。

この映画には主人公が抑圧から解放されるみたいな意味合いがあるのよ。最終的にドラキュラを暴力的にバラバラにするんだけど、これって、いままで悩んで教会でみんなで輪になって平和的に人生相談していたことを踏まえつつ最終的に暴力で解決することになるのよね。ここはちゃんと作り込めば視聴者が勝手に深い意味を見出して喜ぶ知的なポイントのはずなのよ。ところが、冒頭の状況を伝える力とか、セリフとか、そういう言葉が関係する場所がダメなのよねこの映画。だからただの暴力映画みたいにうつってしまう。なんか雑に言っちゃうと「ドラキュラ映画なんだから血がいっぱい出てりゃいいだろ」みたいな魂胆を感じるわ。

最終的に巻き添えになった罪のない人はドラキュラの血で蘇らせたけど副作用とか無いのかとか疑問に持ってしまう。つまり無茶な設定を押し通すパワーもこの映画にはない。しかも暴力映画として見ると結局ロボコップ(傑作・怪作判定)と比べることになるからなあ…。ただ、ちゃんと最後まで映画を見る程度には映画の形をしているかなという印象。これは普通の映画(★★☆☆)だわね。やっぱり伝える力に問題があるんだわ。ごきげんよう~

↓映画はすごくないが俳優がすごい

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↓暴力映画の頂点

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↓引き合いに出された映画

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演出のせいで中盤までもたない「透明人間」

冒頭を見て気づいたのが、優れたところがないのよこの映画。カメラワークも中~遠景くらいの距離感が多いんだが何を見せたいのかわからない。かといって近くで演者の顔を映していてもなにか優れた表現があるわけじゃない。遠景うつすんだったら広さとか孤独とかがわかるようにすべきよ。

透明人間

最初の緊張感があるシーンかつ私がこの映画を見限ったシーンは車のガラスを割って男が追いかけてくるシーンね。車の中にただカメラおいてるだけでアングルになんの工夫もないから恐ろしさも狂気も伝わらないのよ。女性を監禁している資産家の男性ってけっこう個性付けするチャンスみたいな属性じゃないか。それを活用できていないのよ。

なのでこの映画は早々に私の視界の端へと押しやられることになる。逃げた女性が友人のところにかくまわれて、その娘にプレゼントで脚立を送るシーンがあるんだけど脚立は無理があるだろ。そのあと楽しそうに過ごしているシーンがあるんだけどこれも安っぽい。「このプレゼントのシーン意味ないんだろうな、この家族への愛着を高めるための安易で安っぽい演出だ」って思ってたんだけど、私の目に狂いはなかったわ。ベタすぎる。案の定あとで脚立を使うシーンがあるんだけど完全にこれありきで設計しているのが見え見えだわ。

なんかすっかり見る気力がなくなって10分に1回くらいは見てたと思うんだけど、資産家の男性が亡くなったことを聞かされ、それから身の回りで奇妙なことが起こるという流れよ。しかもそれタイトルでネタバレしとるからね。出来がいい映画はネタバレしようが何回も見たくなるけどこれダイレクトに視聴する理由を失ったわ。主人公が透明人間に人生潰されて発狂する様子が描きたいのか、男の執着を描きたいのかもよくわからない。

最後やっぱり死んだはずの男が実は生きてて小綺麗で殺風景な場所で女性と会食し始める。おや、この流れは…もしかして、哲学がやりたくなったのかな監督は。いやいや、まさかいくらベタでもそこまで地に落ちては…やるんかい!これ真面目に見てる人いんの!?(ド直球)。なんか最後は男が死んでてENDよ。これ過去に元ネタがあってリブート作らしい。ロボコップといい、リブートはダメ映画を作らなきゃいけない制約でもあんのか。

こんなわけで、冒頭からだいぶ見る気力を削がれたわ。映画タイトルでのネタバレが仮に伏せられていたとしても、このクオリティの映画を真面目に見る人はいないでしょうね。本当にカメラワークになんの工夫もない。無駄に小綺麗に見せようとしている絵面もムカついてくるわ。他に改善すべきところがあるだろと。というわけでこれは実質見られていないので視聴不能(☆☆☆☆)だわ。かなりの数の映画を見てきて審美眼が厳しくなってきたのと、最近仕事で忙しくなってきたのもあって、映画に求めるレベルがどんどん上がってきたわ。そういう意味では、ダメ映画の評価指標(視聴不能)を増やしたのはいい判断だったわね。ごきげんよう~

↓引き合いに出されたダメ映画

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演出と美術の勝利「ヘル・レイザー」

私デパートへ行ってフォションの紅茶買ってきたのよ奮発して。そんで映画を楽しみましょうという感じなのね。そして始まったんだけど、最初の1カットでわかったのは金銭をやり取りする手元だけが映っている時点で情報量は多そうだということ。爪の汚れとかで怪しさが出てる。

ヘル・レイザー(字幕版)

変な箱買った男が体がバラバラになるんだけどその顔のパーツとか内蔵とかが出てきてフォションの味がしなくなる。バラバラのパーツにも何かしらの意図や因果関係を感じさせてただグロテスクなだけには感じないので、この映画は出来が良いのではないかと予感する。

元彼(箱買った)がグチャグチャの状態になって新居に取り憑いてて、こいつのために生きた人間を運ばなければならない女の話なのよ。プロットの時点でもだいぶ面白い。実はこの映画、カメラワーク自体は普通だけど間合いが優れているのよ。1カットの「見ていたい」と思わせる匙加減が一番良いところで次の場面に切り替わる。ホラー映画とは最高の相性ね。

間合いだけじゃなく演出もいい。ぐちゃぐちゃ状態の元彼が感極まったセリフで1歩前へ進み出てライトが顔にあたりぐちゃぐちゃが白日のもとにさらされるところなど、視聴者に伝えたいものがはっきりしていて好感触だわ。また、基本的には紐よりちょっと太いくらいの細長い臓物が浮き出てる系の化物で汁っぽく、視聴者に与えたい不快感の種類がこれまたはっきりしていて好感だわ、フォションの味を奪われたのに。

んで、再婚なのよこの女。義理の娘がいるんだけど、男を連れ込んでは元彼に差し出していくうちに娘にバレちゃうわけ。すったもんだの末元彼の箱を奪って娘が逃げるんだけど、箱パズルを解いてしまうとこの世ならざるものが3体現れる。ピンヘッドを筆頭としてビジュアル的に大変魅力的だけど、物語の活躍をもっと見たいなという匙加減で最終的に退場していく。結局元彼は脱走してきてたということで3人組に八つ裂き(文字通り)にされ、娘が最後箱を手放して終了よ。でも箱は回収されてまた再販売されるんだわ。

演出も手堅いし、間合いと良い化学反応を起こしているわ。ピンヘッドたちが基本的に敵なんだけど味方のような活躍の仕方を一瞬するのもいいわね。キャラクターの造形(美術的な観点)と演出も噛み合っているわ。この美術が画面にパワーをもたらすから、突然3人が現れてもなんの文句もなく見てたわ。総じてこれは良作(★★★☆)だわね。「結局あの箱なんだったんだよ」というセリフを本編終了まで出させない演出と美術の勝利だわ。ごきげんよう~

雑音が1時間半「フリー・ファイヤー」

まず画面が暗い色彩にこだわっている風を出しているんだけど、黒が綺麗じゃない。黒いところがつぶれて何がなんだかよくわかんないのよ。これはつまりニセモノだわ。

フリー・ファイヤー

登場人物が職業とか現況とか思っていることは何でも喋るタイプ。これから危険なブツのやり取りがあるのにそれはどうなんだ。何でも喋るからわかりやすいかと言うとそうでもない。登場人物が多くて情報がごちゃごちゃしている。じゃあなんで何もかも喋らせてるんだよ!

正直色彩がインチキな時点で見限ってたんだけどこの映画を本格的に見限るきっかけとなったのは人が怒鳴ってんのにカメラワークがまったく変わらないところ。武器を取り扱う現場なんだし、世間話とは状況が違うんだから差別化しろよとは思うわね。

この場にはバカとかゲイがいるみたいな話があったけど、完全に属性でしかないわね。キャラクターの行動に落とす工夫がない。こないだ錦鯉のライブ行ってきて「バカ」っていうのはこういう漢のことを言うのだと知ったばかりだから厳しい目で見るわ。この映画はバカの解像度も低いのよ。その場にそぐわない行動をさせるだけなら簡単だけど、それをどう斜め上に逸脱させて笑いを取るかが勝負じゃない。一応コメディ映画らしいんだから頑張ってもらわないと。しかもゲイの人にゲイだと言う言葉を浴びせるという、こういう治安悪い系映画の最後の頼みの綱である悪口のバリエーションにも乏しい。

ようやく銃撃が開始されたと思ったがまったく目を引かない。カメラワークや演出になんの工夫もないんだわ。一体あんたにとって何が見せ場なのよ!って感じね。あとはただ一時間以上撃ち合いなんだけど、だいたいおっさんが這いつくばってて銃の音が聞こえるのね。見切りをつけた私は消音して(銃の音がうるせえから)、視界の端で映画を垂れ流しにしたわ。映画なのにうるせえって視聴者に思われちゃうってよっぽどだわ。雑音と同じだもんね扱いが。それにしても長い。たぶん映画の40分時点の映像と1時間20分時点の映像をこっそり入れ替えても誰も気づかないと思うわ。それくらい同じ絵面なのよ。位置関係も表現する工夫がないから誰がどこにいるのか監督しかわからない。「動けポンコツめ」はこっちのセリフだよ。

こんなかんじで半ば視聴を放棄していたわ。最終的にエンディングだけ見たけどわけがわからん。これは視聴不能(☆☆☆☆)だわね。構造的にダメダメだから貶すところがいっぱいあってレビューはしやすかったわね(鬼畜)。ごきげんよう~

↓「バカ」とはこういうことを言うのだ

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スマートな演出「ピエロがお前を嘲笑う」

開始10秒くらいでこれは良作相当ではないかなという予感がしたわ。カメラワークもいい。台詞回しもいいのよ。ハッカーのお話ね。なんかハッカーが自首してくるところから話が始まるのよ。

ピエロがお前を嘲笑う(字幕版)

表現の面が優れている映画だわ。とにかく映像での表現を徹底していて、ハックした行為の比喩表現もうまいからすごく話や手口がわかりやすい。

主人公がある男と出会って4人組のハッカー集団になるんだけど、それぞれの人物が重視しているものや個性が違うからとりあえず区別がつかなくてもなんとかなる。この物語はリアル志向で、主人公の男の子がどんくさくて女の子と親密になれなくて、話が進んでもこれが変わらないところがリアルね。

とにかくこの映画を形容するのは「スマート」という言葉が似合うわね。まず1つ目は巧みな後出し。仲間に変なホームパーティに誘われて大騒ぎしてるんだけど、実はそいつん家じゃなかったみたいな演出があるのよ。2つ目はダブらない説明。ニュースが読み上げられつつ警察が捜査してるシーンをかぶせてるのよね。視聴者は1つの事象に対して2箇所から情報を得ている形になる。ダブった説明がなくてこれまたスマートなのよ。

有名なハッカー集団に認められたくてちょっかい出して、結果として自分らが追い詰められて警察に保護を願い出るのよね。そこが冒頭につながることがわかる。実はここで主人公が多重人格だという話になってちょっと唐突感があったのね。4人組も1人でやっていたと。正直映像的には無理があるわ。

捜査官に自分が多重人格だと自発的に気づかせるように今までの会話の中に色々仕込んでたのね。ただ、やっぱり多重人格には無理がある気がして最後の展開が頭に入ってこなかったわ。最後にまた4人が並んでるんだけどこれが多重人格の演出なのか本当にこいつらがいるのかよくわからなくなってENDよ。

正直わからないところはあるけど、演出だけ見たらいいのよね。ただ、肝心のところが難しすぎて伝わらないのもどうしたもんかなと思うわ。でも前半を見るにちゃんとしたトリックを仕込んでいる映画ではあるはずだからここは視聴者側が責任を被る形で良作(★★★☆)とするわ。それにしてもなんで最後あんなに難しかったのかしら急に。ごきげんよう~