ステキな4コマ

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古川LOVE特化施設「吉野作造記念館」

県北にある数少ない博物館の話である。久遠チョコに行ったときにここも訪れていたのだ。古川駅を降りてすぐに吉野作造生誕の地と書いてあったフラグを回収している「吉野作造記念館」。駅から徒歩は可能だが、ちょっと歩きごたえがある。古川(というか宮城のほとんど)は車社会なのだ。久遠チョコの駅に近い立地は奇跡と言える。

記念館入口横の石碑

吉野作造という題材はやはり文学者とも戦国武将とも違って地味で難しいが、それをなるべく親しんでもらおうと、地元と結びつけながら展示してあるのが特徴。また、地元の学生さんが描いた絵もある。吉野作造の活動という難しい題材をイメージしやすく絵に起こす創意工夫も凝らされているので是非見てもらいたい。

展示されているものは、実際の手紙や文章や書物といった地味…いやレベルの高い展示が多いので、もっぱら博物館の人が書いてくれた子供向けの解説に頼ることとなる。さくゾウくんというゾウのキャラクターが解説してくれたりする。また、短い映画を上映してもらえる。全部で20分ほど。結構ミステリアスな構成というか見せ方になっていて、ここワンカットで撮影するのかという思わぬ技術がある。味わいのあるムービーで必見。

展示室内は撮影不可だが、外(廊下部分)は撮影可能。廊下部分はありとあらゆる古川LOVEが散りばめられている。手始めにローカル番組「OH!バンデス」でも取材されており、宗さん(さとう宗幸)が吉野作造検定に挑戦した結果も展示されている。8割を達成しておらず、低くもないという微妙な点数だ。

胸さんの吉野作造検定の結果

吉野作造も地元愛から「古川学人(こせんがくじん)」というペンネームを用いたほど古川に愛着がある。古川に関するローカルな話題は「ふるかわ思い出マップ」に集まるようになっている。ここにハローマックがあったとか、かなりマニアックで興味深い。

ふるかわ思い出マップ

吉野作造が旗手となった大正デモクラシーは、効果が出たのもすぐではなくじわじわと浸透してきたので、それも地味さに拍車をかけている。しかしこれでこそ民主主義なのだなと感じる。SNSもないあの時代に一瞬で効果が出るってそれたぶん革命とか暴動とかだから

ということで、全体的に古川にも特化した博物館である。古川に住んでいる人、よく行く人、訪れたことのある人にぜひおすすめしたい施設であった。ごきげんよう~