前回読んで衝撃を受けたダレン・シャンの2巻を早速借りてきた。裏表紙には「なんちゃら協会指定図書」の文字はもう無かった。1巻が指定されたからもう大丈夫ということなんだろうか。読んだ結果、やはり名作なんだが、前回以上のショッキングな場面に失神しかけた。【ネタバレ注意!】
葛藤と血のあらすじ
本作は、半バンパイアとなってしまったダレンの話。サーカスでできたフリークの友人エブラと、新しい人間の友人サムとの友情の物語(泣)。同年代の友達を作ろうとしてもバンパイアの身体能力で怪我をさせてしまいうまくいかない。そこで保護者バンパイアのクレプスリーとともにフリークのサーカスに戻り、エブラと言う友人を作る。さらに人間のサムとも知り合う。
交友関係は順調だったが、肉体的には問題があった。ダレンは半バンパイアなのに人間の血を飲みたがらないので衰弱していった。血を飲んだら引き返せないと思っていたのだ。てっきり私はサムが裏切るのではと疑っていたが、最後までダレンをかばい無惨にもはらわたを引き裂かれて亡くなり、その血をダレンが飲み干し供養するという衝撃のラスト(ここで私は失神)。サムの魂はダレンの中に生き、記憶や好物を一部受け継ぐ。
相変わらずの血にまみれた作風(失神の要因)
ダレン・シャンのシリーズはケガの描写がリアル。もちろん人体欠損はお約束。今作でも4回くらい欠損してるので、もう当たり前のようにやっている。これ児童書だよね?私はもちろん失神しかけた。当日は風邪で熱もあったのに。「血圧が…横にならないと。いや、腹か?服の締め付けが良くないのか?」「はやく見えないとこにやってよサムの亡骸を」などと考えていた。つらいところで読むのを止めると再開も辛いので一気に読んでしまった。失神しかけた私は、近くに置いてあったちびまる子ちゃんのコミックスを読むことで気を取り戻した。そうよね、ここは平和な日本。あとアクエリアスをのんで少し横になった。児童書で何をやっとるんだという話である。
次巻への期待と恐れ
他にも気になる怪しい・怖いキャラクターは出てきたのだが大きくストーリーに絡む事はなく、今回はサムがはらわたを出して終わった。いろいろと次への種まきをしてるのね。ということで、人としてはダメな方へ行ってしまうがバンパイアとしてはどんどん成熟していくダレンでした。保護者として献身的かつ抜かりないクレプスリーとの関係性も緊張感があるので、次はどうなるかとワクワクしている。きっとこれからも陰惨な展開が予想されるので、失神しても大丈夫なようにちびまる子とアクエリアスを置いておかないと。ごきげんよう~