ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

悪くないが地味すぎる!「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」

ホテルの中で殺人事件が起きて、部屋で女性が死んでいる。同じ部屋にいた男が容疑者になるのよね。自分が犯人じゃないって言うんだけれども、どう見ても容疑者にしか見えない状態になっている。

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明

そしてその後弁護士との会話になってくる。この時点でカメラワークそこそこいいかなと言ったところ。男は隠し事を正直に話そうとしてないから、弁護人との関係が悪いのよ。

そんで話が3ヶ月前に戻って、まず男が不倫してることが発覚したのよ。ろくでもないわ。さっさと捕まったらいいのよこんなの。不倫相手と目的地へ向かっている途中で、車の事故があったのよね。鹿が前を横切ったことによって起こったものみたい。そしたらどうも相手の運転手が死んでしまったようなのよ。もう鹿も逃げちゃったし、通り掛かった人が見たら、間違いなく自分たちが事故で殺したみたいになってるわけよね。

とりあえず2人は事故を隠蔽する方向に動いたのよ。亡くなったのは若者だった。トランクに死体を積んで運ぼうとする。そういう時に限って親切な人っていうのは通り掛かるものなのよね。死体を目撃されるのではと気が気でない。

男が死体を車ごと池に沈めて、女が男の車を運転して迎えに来る手筈だった。ところが、女の方は車が動かなくて親切な夫婦が助けてくれたのよね。整備工場がある自宅までついて行って発覚したけれども、さっき見た死体って言うのがこの夫婦の息子だったのよ。現場から、とっさにスマートフォンも奪っていたせいで、スマホを鳴らされて大ピンチ。女はそそくさと帰っていったわ。

男は実業家なので、とにかく殺人がバレないようにしたいんですって。亡くなった若者は銀行に勤めてたみたいなのよね。それで女が財布を奪ってたから、なんか銀行の金を横領に見せかけるという工作までしたのだそう。

この男、責任逃れだけはいっちょ前で後から後から大事な話をポロポロ出すのよね。それでいろいろ弁護士が聞くんだけれども、とんでもないことが発覚した。池に死体を捨てるときに死体だと思っていたら、その人はまだ生きていたと言う。これで殺人が成立してしまった。しかも今までの話しの仕込み(横領の見せかけとか)は男がやっていたことも発覚。結局冒頭のホテル殺人自体も男がやったことで、トリックもクソもなかったわけなのよ。共犯者の女は自首しようとしてたのよ。弁護士は最後に、死体を落とした池の場所を地図上で示させた。その直後に弁護士は正体を明かす。亡くなった息子の母だったのだ

このどんでん返しが素晴らしい。カメラワークは良好で、対話シーンの緊張感が出ていた。ただ、それを持ってしても映画全体の絵面が地味(ほぼ大人の会話)すぎて、映画を娯楽として捉える私としてはこれはちょっとイマイチかなって思ったわ

ストーリーといいカメラワークといい悪い映画ではないものの、人に積極的に勧めるかと言うとちょっとかなって言うところで、これは普通の映画(★★☆☆)ね。ごきげんよう〜