
とうとうこの日が来てしまった。怖いもの見たさでチケット買っといてアレだけど実写、しかも10年後のサザエさんとかどーなるのよこれ。客層はシニアから親子連れまで。満員御礼らしい。
とりあえず始まるまで併設のカフェで過ごしたわ。そしたら出てきたサンドイッチにちくわ挟まってんのよ!わたし練り物そんな好きじゃないのに。でも絶妙なしょっぱい味付けでちゃんと食べられたわ。ちくわと青のりときゅうりと謎のソースね。品名の和風サンドに偽りなし。

入場してわかったのが弁当が買えるんじゃねーか!幕間にもカフェが開いたりとかお弁当を買ったりできるようだ。浅草のフランス座みたいなもんか。ただ、上演中はさすがに飲食は禁止。
いよいよ開園。火曜日のサザエさんのテーマ曲(ここで鳥肌)が流れ、サザエさんが颯爽と登場。巨大な回転台に磯野家の各部屋が乗っかっており、屋根にも登れるという豪華なセット。タマが「ニャー(雑)」とか言ってるわ。私は原作再現性に重きを置くので、やはりベテラン勢の演技に注目が集まる。ストーリーの主役は10年後の若手たちが担って、誤解や悩みなどを経て磯野家が分裂し、まとまってゆく。
ストーリーは3本立てになっていて、カツオの就活、ワカメの留学、タマの家出、波平の不動産売り疑惑がからんでくる。絶え間なく笑いどころがあるタイプではないが、そのかわり、老若男女に受け入れられやすいわかりやすい内容になっていたことも確かだったわ。登場人物の動作にはお馴染みの効果音とかBGMが鳴る(タラちゃんは足音まで)。そしてストーリーのところどころが局地的に面白い。それが個人的ハイライトだわ。
個人的ハイライトその1は穴子さん(雑)。見た目の再現性は雑なんだが、アニメ版の喋りをやや誇張気味に再現するところがたまらない。とても「よくわかっている」演出が光る。
その2は花沢さん(激似)。私の座席の都合で右側が見切れるんだけど、花沢さんの姿が見えず声(激似)だけが聞こえるのよ。ところどころで現れて特有の間で笑いをとっている。こちらからは見えないのに面白い。「磯野くーん、クリームソー(ぶつ切り場面転換)」
全編通して実家のような安心感があるが、最終的に誤解を乗り越えて磯野家がまとまるシーンは、ひときわ実家のような安心感があった。最初は長丁場かと思ったが幕間30分の3部構成なのでほどよい。ショップでシュークリームをおほばるなどし、一つのお祭りとしてサザエさんを楽しんだ感がある。勇気を出してチケット買ってみてよかったわ。ごきげんよう〜
↓フランス座参戦レポ
