ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

史上最高の映像美「ナタ 魔童の大暴れ」

魔の力を持つナタが故郷を人質に取られ修行に旅立つこととなる。なんかバレちゃいけない話があるのよ(雑)。人の体を維持できない親友の敖丙(ゴウヘイ)も二つ目の人格みたいな扱いで入れていく。前作の知識や人間関係は頭に入っていなくても楽しめる。

日本版公式サイトより引用

【主要人物】
・哪吒(ナタ)
・敖丙(ゴウヘイ)

前半は映像美だけで押し切っててある程度子供向けのアクション冒険物かなと思いきや、後半からエンジンがかかり始める。終盤では自分の味方サイド最上位の仙人の翁が立ちはだかるという意外な展開も用意されている。

序盤の仙人の試験はなんかトラブル続きで、不穏な感じがしてくる。試験が終わるとこの土地の連中を支配下に入れる?みたいな行為をしてんのよ。いきなり土地に立ち入って試験て、なんか雑よね。相手が抵抗すると監督の仙人側の人材が執拗に追いかけて攻撃してんのよね。なんか不穏だわ。

そんな中、ナタの故郷が滅ぼされちゃって、竜族が悪いみたいな話になってていったん仙人の話を忘れてたのよ。あのバレちゃいけない話関連はこの辺に集約されてたはず。ところがひととおり戦ってラスボスは仙人側の1番上の翁だったのね。こいつが全部仕組んでた。

実は話の中盤でとある丸薬が出てきてたのよ。1粒で何千日もの修行に値するって言う魔法の丸薬がさらっと出てたのよ。すごいなと思って観てたんだけれども、そんな便利なもんがよく考えたらなんであるんだろうっていうところよね。結局、その丸薬は人の犠牲(物理)の上に成り立って出来上がっているわけよ。物語終盤でなんと、ナタの母が犠牲になる。今まで支配下に入った人全員あの薬になってるんだわ。

母の犠牲を経てとうとうナタが覚醒する。その姿はメインビジュアルに大きく出ていたから、実は盛大なネタバレがあったのね。覚醒したナタの戦闘シーンは、日本の漫画・アニメのエッセンスがふんだんに盛り込まれていると感じたわ。しかも原案と思しき物を超える迫力や映像美で、圧倒される

ナタは最終的に勝利したが、敵は死んではいない。今後命を狙われるだろう。それでも友人とともに自分の里に残る選択をした。最後はおまけ映像が流れるが、おまけの範疇を超えるサービスぶりで、続きを予期させる演出で終わりよ。

個人的ハイライトは最後の戦いの少し前にある「鏡よ鏡…」のコメディシーン。図体のでかい岩の魔物が鏡に聞いてすんごい適当にあしらわれてるのね。ここは大人特有の会話のリズムがあって、バトル中心の映画のいいアクセントの役割を果たしてたわ。

映像美や風景の広大さ、規模の大きさは今まで見たどの映画よりも大規模でスピード感があったわ。CGの現実味を掻き立てる効果音もとても良かった。走り回って戦ってなおかつカメラも動いてと、映像の情報量もかなりのもの。しかしところどころ入るギャグはモノによってみる人を選ぶかなという印象。上記を踏まえて映像美の最高傑作だが前半のエネルギー不足を踏まえて良作だわね。たまには劇場で見るのも楽しいわ。また行こう。ごきげんよう〜

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