影の薄い父に拍車をかける地味エピソードが出た。最近の父は車のナンバープレートが悩みのタネだった。というのも、父は雨男である。パートナー業者からは車のナンバープレートを語呂合わせで覚えられていたのだが、来んな雨ふる=97-26という不名誉なものだった。雨降ると困る仕事だから止むなし。
父には、予報もないのに雨を降らせるというとんでもない能力がある。しかも父が張り切れば張り切るほど雨が降るという、なろう小説でも書くかというしょーもない能力だ。なので家族で出かけるときには張り切らずに平静を装って出かけないと雨がふる。
新車を買うにあたり、こんな経緯があって父はナンバーに悩んでいた。かといって金出してナンバーを買うほどではないが、また26みたいな数字が混入することを恐れていた。しばらく経って、新車のナンバーだけ先に判明したらしく車屋から連絡が来た。なんと、無事に88-XX(はればれ)が届いたではないか!ホッとする父。
ちなみにもとの「来んな雨ふる」のほうは会社の晴れ男に譲ったのだという。晴れ男はナンバープレートのマイナス効果も打ち消すほどで、行った先では雨が一瞬止んだり雲間から光がさすという神のようなエピソードがある。雨が降って困る仕事はたくさんあるのでとても重宝されている。ナンバープレートの呪縛から解放された父であった(雨は降る)。ごきげんよう〜