私が子供の時に遊んだPC用のゲームが「フリップルのお店」である。誰もいない店でフリップルと一緒に店番をさせられており、電話かファックスか訪問で注文が入るのでそれに合った条件のフリップルを選んで、お客様の元へ届けるというシステムだ。フリップルはペットみたいなもんよ。
ドアや電話やFAXをクリックするとすぐ客につながり注文に移行するのだが、無言の店内でファックスだけを見て選ぶのはだいぶ怖い。ちなみに、しばらく何もしないで店内に入るとドアがノックされたり電話がなったりする。これまたびっくりする。
しかし一番怖いのは、注文を間違えたときである。「それはお客様の欲しいものではありません」みたいなことを冷たい声で言われる。これはビデオクリーナーと同じ種類の恐怖よ。当時は私も若く、最後の2択くらいまで絞ってもらっても正解できず店に閉じ込められる恐怖に震えたものだ。
せめて可愛いフリップルが売れたらいいのに、売れたことは一回しかなかった。みんなチリチリパーマの下膨れの水玉模様のサングラスという怪しいフリップルばかり買っていくのだ。流通量が多くて流行ってたのかな。
こんな幼児向けソフトに苦戦するとは…と思うが、こんな幼児だったのだ私は。ごきげんよう~