双子の男子の片割れが行方不明になり、片方がチンピラに、片方は音楽家(指揮者)に育つという話で、ジャッキーの一人二役。離れていても身体感覚(身体の傾きやピアノの指運び)が互いにシンクロするというとんでもない設定で、この映画のパワーが楽しみになってきたわ。
アクションシーンはもちろんチンピラから。小物ボスの用心棒をやっているジャッキー。人が乗っているボートの上に後ろのボートが乗り上げるなどのかなりムチャなアクションも映える。その動きがホテルラウンジにいた指揮者・マーに伝わりテーブルの上がめちゃめちゃになる。
2人が隣同士の席に座ったことでお会計などに混乱が起こり、さらに女性を巡ってトラブルに巻き込まれる。このデパートのアクションシーンでは店をめちゃくちゃにされまいと武器になりそうなものをテンポよく回収していく店員も良かったわ。お互いについていたヒロインもジャッキーとマーを取り違えて話がどんどんややこしくなる。
個人的ハイライトは、ジャッキーの追手が包帯ぐるぐる巻き(コメディの象徴)で入院してるところね。お抱えの超能力者を呼んだところ、気功を学んでいた医者に撃退される(壁に埋まる)という本編になんの関係もないシーン。ちょっとチャウ・シンチーのエッセンスさえ見え始めたわ。どんどん楽しくなってるわよ。
最終的にはもちろん、演奏のできないジャッキーがくわえタバコで演奏会を行い、戦えないマーがカーラジオから流れる演奏会に耳を傾けながら誘拐されたボスを助けに行く羽目になる。最終的に対面を果たし、兄弟としての絆を確かめた後、2人で最後の戦いに臨む。
なんと最後の戦場は自動車工場で、自動車の高温試験や雨天を再現するマシーンなど、おもしろの予感がこれでもかとひしめく。そのなかで2人のジャッキーが入れ替わるわけだから全員が大混乱、ジャッキーは戦えないマーを守るためにシンクロを利用して技を披露しピンチを切り抜けた。最後はお互いに入れ替わって接していたヒロインとの結婚式?で終了よ。
全編を通して極めて楽しいが、その楽しさに一役買っているのは敵のやられ方・吹っ飛び方だと言える。この映画のコミカルな世界観を作り上げているわ。さらにジャッキー映画にはポリス・ストーリー3(普通の映画判定)のように本当に命を張っててハラハラしてしまうシリアスなアクションとかもあるのだけれど、これについてはスピード感や敵のコミカルさも手伝って「おぉー!あぶねー!さすがジャッキー!」という安心感で済んでいてコメディやアクションに没頭できるのも良いポイントだわ。
ジャッキーの一人二役という斬新な設定に甘えることなく、この設定で引き出せる全ての面白さを入れきったパワー全開の作品と言えるわ!他作品からは頭一つ抜けて振り切ったこれは傑作(★★★★)よ!ジャッキー映画でまたおすすめしたい映画が1つ増えてとても嬉しいわ。これは娯楽映画の頂点と言えるわね。 ごきげんよう~
