マッキー(傑作判定)と同じ監督の作品ということで期待大で見たわ。インドのとある集落の娘マッリがイギリスの連中に攫われたのよね。それを追うビームという男と、インド人だけどイギリス側の警察をしているラーマという2人の男の話だわ。
インドの集落からマッリを追ってくる男が正体不明ということで、ラーマは街へ出ていたのよ。川に落ちた子供を助けるところでビームと出会うのよ。このシーンは序盤の見せ場で、お互いをロープで結んで飛び降りる。「そうはならんでしょ」とは言わせないのがこの映画のパワーよね。
2人は意気投合して仲睦まじく過ごす。ビームはイギリスの偉い人のお嬢さんのジェニーと親しくなり、ラーマがその手助けをする。パーティーに招待されて、ここであの有名なダンスを踊って人種差別も跳ね返すわ。ここが2人の仲の良さの最絶頂ね。このあと、お屋敷の中に招待してもらって誘拐されたマッリを見つけ出すのよね。
出直して助けることになるが、ラーマが毒蛇に噛まれてしまうのよね。ビームが命を救うと同時に正体を明かす。そしたらラーマが警察として立ちはだかるのよね。こんなに2人が親密でなければもう作戦は成功していたでしょうね。結局囲まれて救出は失敗に終わる。ここですでに映画1本分のボリュームだわ。
ここでラーマの過去が明らかになる。集落が襲われたことから、全ての住民に武器を提供するべく警察になっていたのね。ビームは逮捕されていて、ラーマが拷問をすることになる。そのときビームが歌った歌が人々の闘志に火をつけていて、これこそが武器だと気付かされたのよね。
ビームは死刑となったがラーマは脱走を手伝う。ビームはマッリと逃げおおせたが事情を知らないからすれ違いになって今度はラーマが死刑になるのよね。そこでビームが助けに入り、2人は守護神の力を持ってイギリスの連中を成敗し、それぞれ親しい人と再会できて終了よ。
映画としてのクライマックスが3回くらいあるのよ。3時間という尺をフルに使ってカメラワークも良好で、大事な要素を強めて表現するから話もわかりやすい。パワーのある要素と長大な本編が良い化学反応を起こしているわ。これは良作(★★★☆)だわね。マッキーと比べると突き抜けたところが物足りないかな、でも見られてよかったわ。ごきげんよう〜
