この日は歌舞伎町へブルーマンを見に行ってきたわ。客層は主にファミリーで、公演中も子どもたちの楽しい笑い声が聞こえてきたわ。ステージは二階建てでプロジェクションマッピングみたいな技術であらゆるところに演出が入る。2階席だけど大満足だったわ。
隙あらば飲食する私は、オリジナルドリンク(ブルー)を購入。ドリンク自体はほんのりしたカルピスといった印象で、アイスが4つ沈んでいる。それをパフェスプーンで掘り出して食べる。アイスは何のアイスかわからないけど品のある甘味を感じるわ。市販のアイスとは違うみたい。ドリンクには溶けたアイスの甘味がしみわたり、かなり私好みの甘々だったわ。
ブルーマンはドンドコドンドコ叩くイメージがあるが、マシュマロを口でキャッチするところも印象的だった。1人で10個くらいアメリカサイズのマシュマロを口でキャッチするんだけどどこにあんなに入るのかしら。タネのわからない仕組みがあるから大人でも見応えがあるわね。
ブルーマンの片方が色つきガムボールを口に含むとビビッドなインクが口から吹き出るのよ。それをキャンバスに吹いてアートを完成させ、お客さんにプレゼント。もう片方はマシュマロを口に含んでわけの分からん個体を作り出す。500,000円の価値があるらしい。それを勝手にお客さんのバッグにねじ込んで終了よ。
スマホのところが個人的に1番気に入ったわ。巨大スクリーンをスマホに見立てて、ソリティアやろうとしたら広告が無限に出てきていつのまにかお菓子が注文されちゃうのよね。それでボリボリ食べていたらそのボリボリ音から音楽が始まる。このセクションは笑いの小技もふんだんに効いてて私好みだったわ。
ところで、今回最も目を引いたのは遅刻の演出ではないだろうか。パフォーマンス中に突然ブザー音が鳴り響き、緊急事態みたいな演出に切り替わる。「遅刻」とデカデカ書かれた画面が赤と黄色にチカチカするのよ。ほんで専用のカメラが遅刻した人を抜いてるのね。BGMも演出も遅刻専用になったわ。遅刻した人はパフォーマンスを中断してでも晒すという強い意志を感じる。
言葉を喋らないサイレントな芸はが〜まるちょば以来だわ。ブルーマンで特徴的なのは「間」の取り方ね。日本人のそれよりもだーいぶ長い。あのインパクトのあるルックスでそれをやられると効果は抜群で、思わず笑ってしまうわね。また、客との距離がかなり近いのがポイント。3回はお客さんが選ばれてステージの上に上がったし、ブルーマンも3回以上客席に降りてってお菓子を勝手に取って行ったりとやりたい放題。
ブルーマンといえばこれ！な色の水が跳ねるドラムたたきと、パイプを伸び縮みさせて叩くやつも見られたわ。巨大なパイプの演奏装置(3人用)が出てきてドン・キホーテのテーマを演奏するというサービスも。
総じて子供向けだけど、大人でも見応えのある場所があるから、いい年した大人(私)が行ってもだいぶ楽しめて「あっはっは」とか笑ってたわ。最後は紙テープが飛び乱れてたんだけど、私も大はしゃぎで2階席まで手繰り寄せたわ。それで気づいたんだけど、テープが思ったより長いのよ。引っ張っていくうちにテープがこんもり両手で抱えなきゃならんくらいになっていた。なもんだから、とりあえず雰囲気だけ楽しんで置いて帰ったわ。見下ろしたら1階席はテープまみれだったわよ。
ブルーマンが終わって「ここは歌舞伎町のど真ん中だ」と思い出す。今回はきづなすしに入ったわ。平日19:30過ぎに入ったけど1人ならカウンターで余裕ね。職人が握るだけあってネタが大ぶり。素晴らしいわ。スシローとかあれ全然足りないから。質と量と価格のバランスは土地を考慮すれば満足できる範囲に収まっていると言えるわ。
タブレットで注文するからハードルが低くて助かるわ。あとお茶の湯呑みが大きいのも嬉しいポイント。強いて言うなら私が苦手な角ばった割り箸(持つのが痛い)が残念なくらい。
ネタの味の肌感なんだけど、具体的には下記の通り。(宮城の最高に美味い寿司と比較して)マグロ赤身はちょい高めかな、もっとうまみがほしい価格感。ビントロもやや淡白。サーモンも脂少なめ。炙りはもっと炙ってもいいかな。えんがわのあぶりはベストに近い。これだけおかわりしたわ。大トロは標準的に美味しい。こんな感じの味で、この土地でこの価格なら納得のお味だわ。
歌舞伎町という立地で1人で夜に寿司食べて2,000円ちょい(腹7分目)はかなり安く感じる。お店も清潔だし。あくまでコスパという観点から考えると、これは満足できて安心して行ける良い飲食店(★★★☆)ね。(映画の良作相当)
総じて今回もかなり楽しいイベントになったわ。歌舞伎町もけっこう開拓のしがいがあるし、なんといっても龍が如くの聖地だからもっと頻繁に来てもいいわね。ごきげんよう～
