ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

金のかけ方が良かった(直球)「パシフィック・リム」

KAIJU(怪獣)が出現して巨大ロボがやっつけに行くだけの話で、中身はないのよ。でもそれをなぜ見てしまうかと言うと、カメラワークはもちろん、正しい金のかけ方をしていて映画にパワーがあるからなのよね。

パシフィック・リム(字幕版)

エヴァとかで見たような巨大ロボに人が搭乗する設定だが、これは2人乗りなのよね。そして2人を記憶もなにもかも共有するシンクロ(ドリフト)して、巨大ロボが操作できるようになっている。

だが、最近はKAIJUも賢くなってきているらしく、パイロットを直接狙ってくるのよ。主人公はシンクロしてた兄貴が眼の前でKAIJUに食われたわ。記憶をリアルタイムで共有していたからそれがトラウマになって引っ込んで、また声をかけられて戻って来る。あとはでっかい怪獣をやっつけるだけだわ。

科学者(マッドサイエンティスト)がKAIJUの脳と自分をドリフトしたことにより作戦が筒抜けになる代わりにKAIJUについての情報を得る。そこからもう一度2人がかりでドリフトしてKAIJUが出てくる裂け目について情報を得ることに成功。これで主人公は裂け目で機体を爆破させて非常脱出して生還して終わりよ。ほんとシンプルだわ。

デカいロボットとか怪獣が出る映画ってワンパターンなイメージがあったんだけど、そこを丁寧な作りで打破したのがパシフィック・リムだと思ったわ。ロボもKAIJUも大きいからある程度動きがゆっくりになる。そうすると退屈な絵面になるんだけど、カメラの切り替えでいろいろなところから映すから退屈しないのよね。次に、大きさ・規模感がよく現れていた。特に感心したのはKAIJUがタンカーみたいな大きい船を持ち出して振り回すときね。なんでもない棒を持って振り回すようにそれを行うから、いかに大きさが規格外かがわかるわね。

金のかけ方が良かった(直球)のもポイント。CGをふんだんに使ったロボ、香港の町並み、KAIJUのグラフィックも無駄にかっこよく発光したりする。戦っている周りの場所が作り込まれているのも規模感とオリジナリティに通じるポイント。そのグラフィックに噛み合った設定(KAIJUの臓器を売っている怪しい組織がいる等)が良い化学反応を起こしているわね

この映画は作りたいところがはっきりしていて、KAIJU周り(とマッドサイエンティスト)の表現はガッツリなんだけど、主人公周りの人間はもう適当でガバガバなのよ。もうちょっとちゃんとしなさいって思うわ。

金によって強化された優れた大物表現(大きさ・規模感)、ロボ部分に限って優れたカメラワーク、そしてこの変な仕組みのロボを存在せしめるパワー、これは良作(★★★☆)と言っていいわね。人間部分の表現が雑なところが傑作に届かないゆえんね。一流料理って付け合わせの野菜もうまいもんね。とりあえずけっこう満足度が高かったわ。ごきげんよう~

パシフィック・リム(字幕版)

パシフィック・リム(字幕版)

  • チャーリー・ハナム
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