ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

仙台国分町「スナック順」訪問レポ

今回のお盆の最大の目標として、「仙台のカラオケスナックを開拓する」というものがあったのよ。夜遅いのが苦手な私には、早くから営業しているスナックが視野に入ってくる。そこで、午後5時ころから1軒だけ明かりがついている「スナック順」に決めたわ。下調べもしていて、ママのお料理が絶品らしい。

重厚な扉に耳を澄ませると、もうお客さんが入っているらしい。やはり緊張するが扉を開ける。と「いらっしゃい」「大歓迎」とそこに座っていた常連さんがそのまま私を招き入れてくれた。ホッとしてカウンターに腰を下ろす。両隣のお客さんと挨拶を済ませる。

お店の主はトキ子ママ、この道46年目の大ベテランだ。カウンターの見えるところには 「18と81の違い」、「ぼけない五箇条」といったものが掲示してある。 つまるところママもお客さんも大ベテランで、かなり落ち着いたディープな客層、私の好みのタイプのお店だわ。

カラオケのモニターではローカル番組「OH!バンデス」が流れているのもホッとするポイント。常連さんが「ハイアンドロー」のコーナーがお気に入りだから、ここまで見たらカラオケに切り替えましょうという話になった。ちなみにハイアンドローは視聴者プレゼント企画で、1~10のカードが伏せてあってそれをめくり、次にめくるカードがそれより上か下かを当てるゲームだわ。当てた回数によって最大3つの景品(地元のお菓子、牛タン券、宿泊券など)がもらえる。今回の人は3回達成し、常連さんは「いいねえあんなに金券ばかり当たって」と言っていたわ。なんだか実家の茶の間のようで落ち着くわ。

基本酒を飲まない私は烏龍茶だけを頼むので、ママが烏龍茶の2Lボトルをドンと置いておいてくれた。さてお料理がくるのだが、1品目は冷奴。大葉にネギ、あとめかぶも乗っていた。私の家ではパックをひっくり返したものしか出てこないので、こんなにも豪華だとは(感動)。2品目はとうもろこしと枝豆。我が家には料理好きが一人もいないので季節のとうもろこしもなかなか出てこず、今シーズン初とうもろこしを経験。季節感あるイベントにわくわくするわ。

ハンバーグ

このあとママからの提案でハンバーグを作ってもらえることに。腹ペコだったので嬉しい。新鮮なサラダももりもりで、目玉焼きも乗ったボリューミーなハンバーグ。ランチみたいなボリューム感だわ。おつまみの範疇を超えている。4品目はさっぱりのきゅうり。だいぶ満腹になった。しかし!食事の提供はまだまだ続く。

かつて腹ペコだった客

5品目は私の一番のお気に入りとなった、ホルモンの焼きそば。鰹節が踊っているわ。ママは秋田出身らしく、秋田ではホルモンを焼きそばに入れるらしい。これはうまい!

ホルモン焼きそば

6品目はスイカ。しかしママはスイカの出来に納得がいかなかったようで新しいスイカを買いに出る。そのあとさらに美味しいスイカが提供されたわけだが、スイカのおかわりをしたことになっていよいよ満腹だわ

スイカ

お店にはどんどんお客さんが来て、皆カウンターの内側に入って勝手に自分の飲み物を取っていく。常連さんがみんなで食べようとおつまみイカ持ってきたが「歯が…」「お酒を飲まないのでイカのおつまみは…」などの理由で食べる人がおらず、寂しそうにガサガサとイカをしまっていた。そうかここは持ち込みもOKのようだ。

自慢のカラオケ(沢田研二、布施明、郷ひろみ)を披露して、常連さんがマラカスで盛り上げてくれた。ただ熱が入りすぎてマラカスのリズムがどんどん乖離していくのがおもしろポイント。歌のストライクゾーン的にも、みんなにとても喜んでもらったわ。そして私の下の名前を聞かれる。「◯◯◯(本名)です」というとママが「△△△ちゃん?」というので「ママ、◯◯◯ちゃんだでば!」 と、お耳の遠さを常連さんがフォローする構図に。最後に帰る直前に常連さんと熱い握手を交わしたわ。

これだけ散々飲み食いして歌って3000円ポッキリだという。どこで儲けを出しているのだろうか。普通にこっちに儲けが出とるわこんなに楽しく満腹になって。ママはお見送りをしてくれて「東京でのお仕事頑張ってね」と声をかけてくれた。また休暇の折に訪れるわ。第二の実家ここに見つけたり。ごきげんよう~

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