ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

おっさんの狂気を見る話「アーカイヴ」

【ネタバレ注意】おっさんが仕事サボって亡くなった妻を甦らせるべくロボット作ってんのよ

【主要人物】
・おっさん
・妻1号機(丸に足が生えたような二足歩行)
・妻2号機(1号機+カメラ+喋れる)
・妻3号機(見た目・振る舞いは人間と変わらない)

アーカイヴ(字幕版)

おっさんは死者である妻の人格をロボットにインストールして一緒に過ごしている。死者の人格保存には期限があるはずだが、なんかうまいこと突破したようだ。そんな中、とうとう人に近い3号機が完成する。以前からある2号機が嫉妬した果てに池に投身自殺をすることで違反が公になってピンチに。

3号機が完成したあたりから、妻から電話がかかってくるようになる。眼の前にいるから話しゃいいのに。そのアンサーとして最後に実は死んでるのはおっさんのほうでしたと言うオチだが、こんな展開用意したって驚かんわ誰も!驚いて欲しいんならもっとちゃんと本編を設計しなさい!

というのも、映画の主軸が恋愛なら恋愛をやる、SFならSF、ロボットならロボットと見せ場があるべきなのに中途半端なのよね。全体的にメリハリがないのも問題で、目的意識やピンチな状況がほとんどなくて、全体的に静かすぎる。展開が静かなのであれば、効果的なカメラワークやセリフで盛り上げるべきだわ。

結論としてこれダメな映画ですわ。私がこの映画をかいつまんで母に説明すると面白そうな反応をするんだが、これが本編の約2時間テンポだときついのよね。なんでこんな恵まれた設定からこんなんなっちゃうのかしら。よりによってアーカイヴ保存期限間際で見られる最後の姿がこんな狂気だなんて妻は何を思うのよホントに。ごきげんよう~

アーカイヴ(字幕版)

アーカイヴ(字幕版)

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