ステキな4コマ

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ギトギトってなんだよ!

「ギトギト」。この言葉を初めて見たのは、チョコボの不思議なダンジョン。アイテムを合成して未識別の薬が誕生したのだが、それが「ギトギトの薬」だった。赤くて明らかにやばそうな薬だ。

ギトギトの薬

ギトギトは言葉として、油ぎったもののイメージがある。一方で、すごい棘が出てるとか痛そうなイメージもある。はずなのに、「ギ」要素はどこよ!ぜんぜんそういう激しさを感じないわ油汚れから。ギトギトの意味合い的にベトベトからの進化系かな?だとしたらヌトヌトかニトニトが関の山だろう。ほんとうにあの濁音はなんなんだ。

母のイメージでは、ギトギトのイメージは油汚れの中でも換気扇とかコンロの汚れに特化している。ギトギトの範囲も問題だ。とりあえずジョイの対象になる頑固な油汚れなんだな。そうすると、チョコボはいったい何を飲まされているんだ。換気扇汚れの入っった薬ってまあ毒薬だよな。

日本語を調べてみると、油でベタベタしている状態や油で光っている状態を指すようだ。そしてギトギトの初出は昭和時代の本であった。青空文庫にある『ああ東京は食い倒れ(著:古川緑波)』に餃子の話があり、「ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。」と書かれている。ギドギドは発音しづらいからトの濁点が取れたのかな。とにかくこれが元になっているようだ。

結局、ギトギトの応用範囲ってコンロだけでなく、コンロ汚れの元とになる食品の油系なんだな(やはりジョイの対象)。結局ギトギトという言葉自体は謎のままだったが、これは古川緑波の表現力の賜物として生まれたんだな。洗剤会社が作った言葉ではなく、意外と歴史のあった「ギトギト」であった。ごきげんよう~