本日は、トイレの話。当時小学校のトイレには絶望しかなかった。実家の明るいトイレに比べて小学校のトイレというのがあまりにも薄暗く、寒々しいタイルだったのだ。タイルに加えて襲ってきたのが暗黒個室である。
トイレは個室が2つ(和式)。通路と洗面台にしか電気がついていないので、個室の扉を閉めると真っ暗になってしまう。こんな真っ暗なところで用が足せるかい！ピッカピッカの1年生の心を打ち砕くには十分だった。このトイレを設計した奴は絶対にバカ。
そんな状況で私は妙案を思い立つ。それは、人が来るまでは扉を開けてトイレするということだ。これで明かりが確保できる。人が来たらすかさず閉めるようにしていた。ところが、ある日とうとう閉めるのが間に合わず、トイレしているところを見られてしまった！恥ずかしかったが一瞬だったのが不幸中の幸いだった。あと他の児童たちは、ちゃんと閉めてトイレしていた。その精神力にも驚き。心のジムにでも通ってんのか。
この経験から私は今後の振る舞いを考え、暗黒個室でする恐怖と見られる恥ずかしさのリスクを天秤にかけた。長期的視野で考えた結果、暗黒個室を選択した。そのうち慣れてきて1つの恐怖を乗り越えたわけだが、こんな経験しなくてもいい恥と恐怖を味わった私は一体何なんだ。個室にちゃんと電気がついていればいいだけの話だろ！学校という大層なもん作っておいてなぜ今更たった2つの電気をケチるのだと思う私だった。ごきげんよう～
