海外の本で、糸巻きの形をしたアートというものが紹介されていた。そういえば、「いーとーまきまき…♪」って童謡があったが、いとまきって何やってんだろう。調べたところ、歌の最初でしか糸を巻いていなかった。さらに歌詞の怖さが目を引いた。yahoo知恵袋でも「歌詞が怖いです」という投稿があり、その恐ろしさは各地に轟いている。
問題(=怖いところ)がいくつかあるのだが、大きく2つ「こびとさんのスープ」と「あかいろうそくもえて…ゆめのくに」がある。まず、曲の中で「こびとさんのスープ」が出来上がるのだが、名称のせいで紛らわしく、大きく3つの解釈がある。
A:くまが復讐に来てこびとさんをスープにした
B:罠にかかったくまをこびとさんがスープにした
C:こびとさんが自家製スープを用意した
くまは罠から逃げているのでAかCということになり、平和的な童謡と考えればCではないか。「こびとさんのスープ」は作者名が冠されているんでしょ、つまりクレアおばさんのクリームシチューみたいなもんだ。よし、スープについては解決。
次に「あかいろうそく ゆれて…」のところだ。ろうそくがもえて消える様子を詳細に表現し、消えると「こびとさんのおうちは ゆめのくに」となるのだ。くま復讐ルートならば家ごと燃え上がって消え去って「すべては夢」みたいな解釈もあり得る。が、平和的な童謡なので、こびとさんのおうちでも夜が来て寝て夢を見ているという感じではなかろうか。つまり曲全体としては、こびとさんのある一日を表現した歌なのではないかと思う。
また、看過できないのが「きれいなパンツはいて」の部分である。手洗いの大切さとともにパンツと、公衆衛生の大切さを子供に伝える名曲だ。だがこの部分を聞いたことがない。
ということで、1つの絵本くらいのボリュームがある歌であった。「いーとーまきまき…とんとんとん」については、デンマーク民謡『靴屋のポルカ(踊り)』になっていて、「できたよできた〜」から後ろは作曲者:香山美子が創作したものらしい。他にも数々の名曲を担当しているだけあり、何回も楽しんで味わえる歌詞になっている。高い作詞能力の副作用として曲に解釈の余地があり、怖い方向にも発展してしまう。だが、それがまた楽しい。ごきげんよう~