ステキな4コマ

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劇団四季「オペラ座の怪人」を観に行ってきたよ

今回は、正月早々家族で劇団四季の「オペラ座の怪人」を観てきたので、その報告である。東京エレクトロンホール(宮城県民会館)で公演された。ここには報告と、トイレ情報などを記載する。詳しくはこの後の目次を参照。

「オペラ座の怪人」は、ほとんどの人がそのタイトルを聞いたことがあるだろう。私もその例にもれないが、何年も前に金曜ロードショーで観た程度の知識しか持ち合わせていない。さらに私は恋愛もの、シリアスもの、そして登場人物が多い作品が苦手であり、オペラ座の怪人はこのすべてを備えている。果たして楽しめるのか..!? 

結果として、オペラ歌唱の迫力と怒涛の場面転換、そしてファントムのあまりのかっこよさに、私もファントムのようになりたいと思わされるほど楽しめた。手始めに、昔手作りしたマスクを引っ張り出して装着し、妹と歌いながらこの記事を描いている。それでは、めくるめく「オペラ座の怪人」ワールドへ読者のお友達をご案内!

マスク

↑手作りのマスク

ネタバレを含めて感想を記載する。これから鑑賞するお友達は、ぜひ劇場に足を運んでから読んでもらいたい。2019年1月14日が仙台公演千秋楽である。

会場到着までの道中

時は2019年1月2日、私ら一家は車で仙台に向かっていた。高速道路で向かおうとすると、2つ手前の車がETC入口でトラブル(おそらくカード未挿入)が発生し、係員のおじいさんが車の前に札を立てていった。

高速の入り口

車の障害物検知システムがずっとピーピー鳴っていた。年明けから珍しい経験をした。そして仙台初売りの直撃を避け、冷静かつ迅速に仙台市内へ。さあ駐車場を探そうということに。宮城県民会館(東京エレクトロンホール)の近所に駐車場が複数ある。料金はいくらかと看板を見ると

駐車場

果たして、1月2日は平日なのか、土日祝なのか。土日祝の場合、料金が高くなる!ということでこの駐車場を避けた。私が学生時代に利用していた格安の駐車場へ車を停めることで一件落着。無事会場に到着した。

東京エレクトロンホール2

↑東京エレクトロンホール

上演直前は、鑑賞上の注意を近くのスタッフがアナウンスするのだが、数人のスタッフがタイミングをずらしながらしゃべるので、まるで実家の防災無線のように何を言っているのかだんだんわからなくなってきた。しかし、自分の近所のスタッフがしゃべるとちゃんと聞き取れた。

いよいよ上演。劇の概要としては、タイトル通りほとんどがオペラと一部バレエである。登場人物の体を楽器にした圧倒的な歌声(そして歌声にのせた演技)が見どころである。あまりキャラクターが動き回らないが、場面転換が多く、ファントムが現れては消えるミステリアスな舞台が魅力である。

上演は2時間40分(休憩含む)と長いが、その長さを感じさせない。オペラやバレエの心構えがなくとも楽しめる作品となっている。

劇中前半(ネタバレあり)

最初はまるで工事現場みたいなところでオークションが始まった。なんでこんなことしてるんだと思ったが、ストーリーを最後まで見ると明らかになるのであった。主人公クリスティーヌ・ダーエの恋人である、ラウル子爵(老)がオルゴールなどを落札している。それは、オペラ座の怪人の部屋にあった、彼ゆかりの品である。ということを、帰りの車の中で妹に説明されて私は理解した

そして過去にさかのぼり「オペラ座の怪人」が始まるというわけである。オペラ座のコーラスガール・クリスティーヌには「歌の天使」が稽古をつけてくれているという。「歌の天使」こそファントムである。

ファントムの圧倒的歌唱。よく通り情緒あふれる歌声だけが聞こえた段階で「早くお顔を見せて」と思うほどである。今まで、これほど男性がメインのオペラを鑑賞した経験がなかったので、とても新鮮であった。鏡の中が秘密の通路になり、ファントムへ連れられていくクリスティーヌ。このシーンが一番印象に残っている。蝋燭の海を船で渡っていった。

それからしばらく経ち、クリスティーヌが姿を消したオペラ座。ゴシップ誌を読むアンドレ(たしか)。ゴシップ誌を放り投げるのだが、手裏剣のように勢いよく舞台袖のはるか向こうへ飛んでゆくのが印象的であった。あのゴシップ誌はいったい何で出来ているのか。

カルロッタ(ライバル的存在)が主役の舞台で殺人事件が起きる。ファントムが現れては消え、現れては消える演出は恐ろしくてカッコいい。屋上へ逃げたクリスティーヌとラウル子爵。愛の歌をうたってキャッキャする。これまで与えた恩の代償がこれか、辱めをうけたと、オペラ座の怪人は復讐を宣言する。

休憩(トイレ)

ここで休憩である。さあトイレに行こう。約10年前の聖飢魔IIのミサで訪れた際に、3Fのトイレが空いていたことを思い出し、トイレに直行するが、行列。係員さんから「こちらは個室が2つしかございません。2つ下の階ですと、並びはしますが個室も10ございますので、そちらへの移動もぜひご検討ください」とのことで、下の階のトイレに並ぶ私たち。こちらも50人くらいの行列。すると、係員さん「会議室棟のお手洗いですと1Fから6Fまですべてご利用いただけます。ご利用のお客様は私の後に続いてください」ということで、後に続く私。隣の棟のトイレまで移動し、無事に目的を達成した。脚力に自身のある方はぜひ会議室等へ。

最終的に、なぜ聖飢魔IIの時だけは3Fのトイレが空いていたのか。それは、その場に男性信者が多かったからという結論に落ち着いた。本公演は、見回してもほとんどが女性であった。

劇中後半(ネタバレあり)

ファントム出現の恐怖も薄れた仮面舞踏会。豪華絢爛な衣装が並ぶが、けっこうハロウィーンっぽい仮装も多かった。もちろんファントムが出現し、新しいスコアとクリスティーヌの主演を要求する。

場面変わって、クリスティーヌの父親の墓場。ラウル子爵に繰り出される、ファントムの謎攻撃(銃とも火炎ともつかない。おそらく銃)。銃(仮)から放たれる銃弾(仮)の軌跡が悠長で、ラウル達の動きも悠長で少しほほえましい。ここから、怒涛の場面転換。

クリスティーヌの公演中に人殺しをしながらファントムが現れ、地下へ彼女を連れ去ってゆく。それを追いかけるラウル子爵。最下層の部屋までファントムを追い詰めたが...!?

ファントムを一生懸命応援しながら観たが、ファントムのクリスティーヌへの気持ちは成就しない、悲しい結末に終わった。映画では泣くことはなかったが、今日はファントムと一緒に悔し涙を流した。彼が最後にまるでマジックのように消えてしまうのがカッコよく切なかった。

公演はスタンディングオベーションに終わった。私は1階席ではなかったのでちょっと怖くてスタンドアップできなかったが、精一杯の拍手を贈った。ファントムが手を振ってくれたのが嬉しかった。あれは絶対私に向けて振った。

パンフレット

↑チラシとパンフレット

まとめ・お役立ち情報

最初は話についていけるか不安であったが、結果として大変有意義な観覧となった。迫力の歌唱と怒涛の場面転換、そしてファントムのかっこよさ、そして多少のツッコミどころと、ステキなお正月を彩るステキな公演であった。

私は声楽をすこしだけ習っていた時期があるので、歌手たちの声のパワーを浴び、また歌いたい!という気持ちを呼び起こされた。読者のお友達も、観劇したり、このブログを読んで有意義なお正月を一緒に過ごそうではないか!

最後に、お役立ち情報を記載する。ごきげんよう~

・オペラグラスを持っていこう!登場人物達はオペラの性質上、立ち止まって歌う・衣装が豪華絢爛なので、ぜひ観察してもらいたい。

・トイレはかなり並ぶ(30人~)が、隣の会議室棟も利用できるから心配無用。トイレの際にも上着を持っていこう!(会議室棟への移動は外を通るため)