フランスの少女ジャンヌが草むらに落ちていた剣を拾って帰ったら、村がイギリスの連中に襲われていた。肉親も失って悲しみのどん底になったジャンヌはヤケクソで、教会で神と一つになれるというなんか聖なる盃(雑)を飲み干した結果、神の使いとなって神の言葉を伝え実行する感じになっていくのよね。
ただ、ジャンヌの信心が度を超えていてとにかく1にも2にも神、神って感じなのよ。神への勢いだけで動いてるのよね。お告げの通りフランスを救うべく、フランスの王子に手紙まで出してわざわざ来た。軍隊を用意させて戦いに臨むがだいぶスピリチュアルな感じで作戦もクソもないのよね。
なんか映画全体としては狂気系なんだけど、ちょっと言動に矛盾があるからか不快なのよね。あとカメラワークが平凡で狂気を演出していないから、おかしい人を見ている一般人の目線で映画が進行していくことも要因だわね。それならそれでいいんだけど、おかしい人が来ていなくなっただけの話になってしまうからイマイチ。
最初の戦いには勝つんだけど「望んでない」とか言い出すし、周りも「やばいなこの人」って思ってるんだけど中途半端に実績出したりするからどんどん悲惨な方向に向かっていく。映画の終盤は「神の使いとかありえんでしょ」みたいな方向に話が進み始める。ジャンヌ(の頭ん中)にお告げが来なくなって、いつの間にか裁判が始まる。王子も国王になったから戦争とかどうでも良くなってきたのよね。
ジャンヌは本当に神が自分を必要としているかを(頭の中の)おじいさんと問答するようになった。そこであらゆる出来事、剣を拾った序盤に遡り、自分に都合よく考えていたのではないか、自分が見たいと望んだものを見て大義のために戦った、利己的な行為だった、アーメンということで火あぶりになっていった。結果としてあんなにやってほしかった告解もしてもらえず。ジャンヌは「私は一人も殺していない」と叫ぶけど、あの戦いぶりでその言い分はちょっと通らないわね。
カメラワークもそうだけどテンポもいまいちで、矛盾なら人間の矛盾を描くでいいんだけど映画に惹きつけられることがなかったわ。だいたい全編通してジャンヌが一人で興奮して喋ってて、この勢いは速いテンポで実施されるべきだったように思うのよね。総じてこれは普通の映画ね。ごきげんよう~
