ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

落ちるところまで落ちる、意図された不快感「ファイト・クラブ」

友人の勧めで見ることになった。なんか高い評価を得ている映画らしいんだが、果たしてどうかな。

ファイト・クラブ

主人公が普通に仕事してるんだけれども、何かくすぶっている様子。それでがん患者の悩みをカミングアウトする会みたいなのに冷やかしで行ったりしてるんだよね。そこにある女(ヒロイン)が来たあたりから、どうも平穏が掻き乱されたらしい。

で、飛行機である男(タイラー)と出会うんだけれども、そこから何か殴り合いをするようになったんだよね。家が火災にあったせいで、男の家に転がり込んではその殴り合うファイトクラブって言うのに出て行って、ストレス発散しているんだ。

そのうちファイターを見る目が養われてきたりしてるんだよね。なんというか落ちるところまで落ちないとわからないような、経験しないとわからない世界が描かれているところは不思議な説得力や臨場感があり評価できる。

一方で、なかなか不快なシーンも多くて難しいところね。特に石鹸作りのシーンは人を不快にする意図がバンバン画面から伝わってくる。個人的になるほどと思ったのは知らない奴に喧嘩をふっかけて散々脅した後に解放すると翌朝そいつの朝食が美味くなる理論ね。

そうしているうちになんか弟子入り志願みたいな感じで家の入り口で待ってる若手がどんどん出始めてきた。そしてファイトクラブが軍団の要素を呈してきたんだよね。その軍団を率いて火災を起こしたりとかどうもやっているらしい。タイラーが。

主人公はヒロインの身が危険だと言うことで避難させる。このへんでどうも自分の人格がタイラーに似てきている、むしろ別人格の幻覚を見ていただけだったと発覚する。その幻覚と決別するために自分の口の中で銃を撃ったことで幻覚が消え去った。

口の中で銃を撃っても死なないという、ある程度のファンタジーを持ってくるところは見せ場にインパクトを添えるわね。そして最終的にヒロインの女性と2人で、爆発して崩れさる街を見て終了よ。これなんか「大丈夫だ」みたいなこと言ってたけど、爆発は起こってるし多分何も大丈夫じゃないけどどういうことなのかしらね?

テンポが悪くて1.5倍速くらいで見ることになったわ。それとストーリーが難解。全てが明らかになった後で最初に戻ってもう一度見るかと言うともう見なくていいかなというのが正直なところだわ。ただ、落ちるところまで落ちる擬似体験はこの作品の唯一無二。見せ方がある程度良かったことも事実。すごく迷うんだけど普通の映画かなあ。ごきげんよう〜

 

ファイト・クラブ

ファイト・クラブ

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