ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

イカした教習所ビデオ「マッハ’78」

78という年代もあり、prime videoでもたった9件しかレビューのついていない掘り出し物。これは映画というよりカーアクションのドキュメンタリーで、ところどころ物語仕立てになっていると考えるとしっくり来るわ。

マッハ'78(字幕版)

日本人でもアメリカ人でもない男性と記録係の美女、さらに敵チームに同じような国籍不明の男性がいて…ってけっこう映画の題材として盛り上がりそうなんだが、映画はおまけなのよね。日本人が日本人の声をアテレコしている。おそらく録音環境の問題かな。

この映画の見どころはカーアクションと、それに命をかける男たち。年代由来のセリフの古めかしさもいい感じなんだが、もうちょっと映画として勇敢さを表現してほしかった。車が走ってるか転がってる絵面ばっかりになってしまう。眼差しとか仕草をクローズアップしてカメラワークで盛り上げたいところだが、当時の撮影技術の問題なのか車が走っているところをいろんなアングルで映すのが精一杯かもしれん。

BGMもほとんどなく、車がアクションを決めた瞬間(飛び越えたりぶつかったり)にスローになるのはなんだか教習所のビデオを見ているような不思議な感じがするわ。後半はかっこいい車がいっぱい出てきて字幕で名前まで教えてくれる。ただしフェラーリ2回くらい登場しとる。貴重な映像であることに間違いはないが、テンポが激遅だったりと、映画とするには問題も多い。

個人的ハイライトは最後の最後。なんか長距離を飛ぶチャレンジ(雑)を達成して、「世界新記録達成!!」の文字とともに右下に「完」って書かれてたのね力強く。OPでスタッフロール流してたからエンディングは「完」で終わりなのよ。

結局この映画は決定的瞬間の映像として価値があるわけで、映画仕立てにするならもう少し盛り上げがほしいところ。総じて考えるとこれはダメな映画ね~…。ごきげんよう~

マッハ'78(字幕版)

マッハ'78(字幕版)

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