ステキな4コマ

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監禁部屋と主治医面談で2時間もつ映画「スプリット」

【ネタバレ注意】「アンブレイカブル」の続編で2作目ね。女の子3人が誘拐・監禁されて、犯人は23もの多重人格者という絶望から物語は始まる。監禁部屋と主治医面談の往復で2時間もたせるというとんでもない映画。

スプリット (字幕版)

【主要人物】
・犯人
・かしこい子
・主治医

3人は聖なる生贄となるため誘拐されたと聞かされる。その中でもかしこい子が言葉巧みに子供人格を誘導し、活路を切り開いていく。犯人は、カメラが切り替わったら顔だけ見ても別人のようになっているという多重人格ぶり(畏怖)。物語の鍵は24人目の人格「ビースト」ね。

終盤になって、バラバラに監禁された女の子たちはようやく再会できたと思ったら一人目はすでに亡くなっていて、もう一人は身動ぎしたんだけど画面外(ビーストのお食事)に吸い込まれていったわ(絶望)

個人的ハイライトは、かしこい子とビーストの対峙シーン。かしこい子がキッチンで主治医のメモ書きを読んで、嫌な予感がして振り返ると壁登ってんのねビーストが。こんなシュールなのにただ襲ってくるよりも絶望感がすごいのは、垂直の壁を登る身体能力と、意味のない行為をすることによる会話通じませんよ感だと思うわ。

逃げるんだけど銃も効かないのよね。やがて追い詰められたが、身体の傷から彼女が性的虐待をサバイブしてきた当事者と知ると、「純粋な魂」と評し、見逃された。かしこい子はなんとか保護されたが、犯人は指名手配。そのときダイナーでこのニュースを見ていて「15年前のミスター・ガラスの時みたい」と騒いでいる中静かに画面を見つめるのがブルース・ウィリスよ。

これも良作ですわ。多重人格の設定を掘り下げる要素(アレルギー・糖尿病は人格固有など)や、かしこい子の知性を表現する短いセリフ回し、普通のカメラと思っていたら不審者の目線だったなど、さすがの演出。こんなとんでもない連中が3作目で集まるとなるとどうなるんだろうか。ごきげんよう~

スプリット (字幕版)

スプリット (字幕版)

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