開始10秒くらいでこれは良作相当ではないかなという予感がしたわ。カメラワークもいい。台詞回しもいいのよ。ハッカーのお話ね。なんかハッカーが自首してくるところから話が始まるのよ。
表現の面が優れている映画だわ。とにかく映像での表現を徹底していて、ハックした行為の比喩表現もうまいからすごく話や手口がわかりやすい。
主人公がある男と出会って4人組のハッカー集団になるんだけど、それぞれの人物が重視しているものや個性が違うからとりあえず区別がつかなくてもなんとかなる。この物語はリアル志向で、主人公の男の子がどんくさくて女の子と親密になれなくて、話が進んでもこれが変わらないところがリアルね。
とにかくこの映画を形容するのは「スマート」という言葉が似合うわね。まず1つ目は巧みな後出し。仲間に変なホームパーティに誘われて大騒ぎしてるんだけど、実はそいつん家じゃなかったみたいな演出があるのよ。2つ目はダブらない説明。ニュースが読み上げられつつ警察が捜査してるシーンをかぶせてるのよね。視聴者は1つの事象に対して2箇所から情報を得ている形になる。ダブった説明がなくてこれまたスマートなのよ。
有名なハッカー集団に認められたくてちょっかい出して、結果として自分らが追い詰められて警察に保護を願い出るのよね。そこが冒頭につながることがわかる。実はここで主人公が多重人格だという話になってちょっと唐突感があったのね。4人組も1人でやっていたと。正直映像的には無理があるわ。
捜査官に自分が多重人格だと自発的に気づかせるように今までの会話の中に色々仕込んでたのね。ただ、やっぱり多重人格には無理がある気がして最後の展開が頭に入ってこなかったわ。最後にまた4人が並んでるんだけどこれが多重人格の演出なのか本当にこいつらがいるのかよくわからなくなってENDよ。
正直わからないところはあるけど、演出だけ見たらいいのよね。ただ、肝心のところが難しすぎて伝わらないのもどうしたもんかなと思うわ。でも前半を見るにちゃんとしたトリックを仕込んでいる映画ではあるはずだからここは視聴者側が責任を被る形で良作(★★★☆)とするわ。それにしてもなんで最後あんなに難しかったのかしら急に。ごきげんよう~
