キッズの頃にこれ劇場で見たはずなのよ。そのときはそんなに面白くないなって感じだったけど、改めて見るとそれは少し間違っていたことに気づく。ただし、少しあたってるのよ。
まず、コメディ映画としての演出に問題があるわ。ベタすぎてぜんぜん笑いどころがないのよ。これを見て当時の私は面白くないと判断したんだわ。正しいわ。でも大人になった今見て、じゃあ視聴をやめようとは思わないのよ。これがこの映画の不思議なところ。正直コメディの質を上げてほしいが、むしろコメディのトーンを落としても通用しそうな感じなのよ。
クルーゾーという無能警官がいて、ピンクパンサーダイヤが盗まれた事件の犯人を追うためにあてがわれるのよね。それで行く先々で騒ぎを起こすという、それだけの話よ。これだけ聞いてるとコメディ部分が機能してないって致命的な感じなんだけど、なんだかんだ最後まで見てしまった。
コメディが全部つまらないかと言うと1割くらい面白い。たとえばコメディの中でもパワーのある演出があるのよ。水槽のピラニアの食いつきが異常に良い。CG丸出しなのよ。ここだけ少林サッカーみたいなのよね。こういうパワーのある演出を増やしたほうが笑いどころが大きいわ。
この映画、なんとカメラワークと演出はそこそこいいのよ。間合い由来のテンポの小気味良さがある。特に、フランス出身?のクルーゾーが英会話講師にハンバーガーという単語を習う一連のやりとりは、センスがあると思ったわ。ギャグとしては滑ってるけど、会話として見ていられるのよ。それって不思議よね。
最終的にクルーゾーは事件を解決するんだけど、それは参考人への尋問が鍵だった。明らかに中国語が理解できてないだろという演出をしておいて、クルーゾーは中国語が理解できていた。万の嘘(というか間抜け行為)に1つだけある真実が武器、というのはけっこう良かったわ。やっぱりこの映画一筋縄ではいかないのね。
思い返せば、これのコメディがベタだと突っ込むのはMr.ビーンやジョニー・イングリッシュがベタだというような野暮なことなのかもしれない。私も少し大人になったわ。とはいえもうちょっと面白いといいんだけどね…。そんなわけで、これは意外にも良作(★★★☆)だわ。子供の頃見た映画も見てみるもんだわね。ごきげんよう~
