ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

意味がわからないことが問題にならない怪作「オオカミの家」

全編コマ撮りになっていて、系統としてはオテサーネク(良作、怪作判定)系ね。コロニーから抜け出してきた少女マリアがとある家に逃げ込んで、外にはオオカミがいるという話。

オオカミの家

話のプロットはシンプルだけど繰り出される絵や展開は明らかに難解なのよ。ところが、それすらどうでも良くなるような映像体験がこの映画にはあるわ。

部屋の壁をほぼ写していて、ペイントして景色を切り替えていく。壁の額縁も移動してどっか行くのよね。紙か何かで大きく立体的に人物を作るんだけど、まず顔があって次に手が雑に結び付けられて身体が作り上げられていく不気味さが素晴らしいわね。

家の中には子豚が2匹いる。意外と生き生きと動いてて、エサ皿を鼻で突いて、腹が減ってる(or喉が渇いてる)様子が伝わるわ。

木に動物が吸い込まれたなどという難解な話の後に豚に人間の手が生え始める。子豚にマリアが本を読んであげるんだけど、本の中でページが書き換わるからめくる必要もない。なんか家と犬の話で犬が出て行方不明になるendだったわ。不穏ね。

食卓には蝋燭が立ってるからそれを倒して火事になりかける。豚も燃える。なぜかそれをマーマレードみたいな蜜で直すのよね。蜜はラップみたいな透明の造形で表される。そしたら豚が人になったのよ。冒頭にもなんかビデオがあってそこでも蜜が登場してたけどそれなのかしらね。

子豚2人のうち片方はカナリアが口の中に入りこんでしゃべれるようにもなる。そしたらみんな空腹になって家の外に出る出ないの話になったわ。マリアを食べましょうって提案で豚2匹に食べられそうになったマリアがオオカミに助けを求めたら無事助けられてコロニーに戻されて終了よ。

ストーリーはこれくらい難解なほうが絵と合ってるのかもわからん。通常のセオリーを逸脱したカメラワークで縦横奥行き全てを使って斬新な表現を見せてくれたわ。これは良作(★★★☆)かつ怪作だわね。これは詰まるところ映像作品になるわけだけど、絵にしかできないことをやっていたから満足度は高いわ。ごきげんよう〜

↓オテサーネク(良作、怪作判定)

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