この映画はストーリーがあって無いようなもんなのよね。カメラワークもまあまあかなって感じ。気になったのはホテルに入るシーンで、ホテルの雰囲気はすべて内装・調度品頼みで、カメラワークが演出できているのがほとんどないところなのよ。この時点でこの映画は普通以下が確定したわ。
テンポだけは良い。ヤクザのシマ(ホテル)にバレリーナ一行が囚われて脱出するまでの映画なんだけど、まず先生が撃たれて死亡してしまう。この死亡シーンが唐突で他の部分から浮いてたのよね。これありきで設計した割には丁寧に接続を作っていないことがわかる。特にこの映画で感じるのは演出の拙さなのよ。恋愛シーンがほんの1つだけあるんだけど、そこも明らかにほかから浮いてるし情緒がぜんぜんないのよね。どうでもいいと思って作っとるわ絶対。
25分くらいみて、この映画はまともに向き合わなくていいと判断したわ。そのあとは粗探しだけよ(ひどい客)。それはつまり「集中を要さなくても楽しめる映画」ではないことを意味するわ。たとえばメン・イン・ブラック(良作判定)とかね。演出が荒くてストーリーもシンプル、あとキャラクターも映画に都合良い部分しか作ってないから、結構映画として致命的よね。
お城でちょっとファンタジーっぽい絵面で血とか火器が出てきてバレリーナが戦ったら斬新だよねっていう安易な発想で映画をやりたかったのかなって思っちゃうわ。素人の視聴者にそこまで筒抜けになるって、没入させる技量が足りないにもほどがある。珍しい絵面を作りたいという気持ちだけが先行した形だわねおそらく。
ヤクザの女ボスに迫力がないのもひとえにカメラワークのテクニックがないからよ。おまけにバレリーナたちがいま建物のどのあたりにいて部屋の扉がどこにあるかなどの位置関係もぜんぜん分かってこない。これ、私の好きな「闘う女性もの」なのに魅力がないのよ!
バイオレンスとしてもエックス(良作判定)みたいに生への執着としての暴力とか、血の背景が全然作り込まれていない。お祭りみたいに軽くするなら軽いでいいんだけど、カメラワークが下手だから視聴者を魅了することもなく、最後は爆発オチで終了よ。
総じて、カメラワークが伴ってないのになんでこれ作ろうって思ったのか不思議だわ。これは普通の映画(★★☆☆)だわね。金の掛け方がある程度幸いしたわね。金の掛け方は正しいけどあとはカメラワークに金さえかければね…。映像作品だっつってんだからカメラワークが悪い映画って評価のしようがないんだって改めて分かったわ。ごきげんよう~
↓引き合いに出されたメン・イン・ブラック(良作判定)
↓引き合いに出されたエックス(良作判定)
