ステキな4コマ

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ロマンあふれるおもしろアクション「霊幻道士」

キョンシーの話ね。とある人物が亡くなってお墓を移すときに導師の力が必要らしい。導師には弟子が2人いて、間抜けな方の弟子・モンは映画全体を通じてコメディ以外の見せ場がないなど徹底している。清々しいわ。

霊幻道士(字幕版)

登場人物は心の中のことすら口に出して喋るタイプ。コーヒーというものが珍しかった時代で、モンが喫茶店でコーヒーが明らかにわかっていないことを示すカメラワークなど、コメディとして安心して鑑賞できるわ。

この作品で特筆すべき点はなんといっても世界観にあるわね。キョンシーが序盤で登場するんだけど、盛り上げるでもなく「この世界では当たり前の現象です」といわんばかりに当然のように登場しているのよね。もうキョンシーがまかり通っているこのパワーが霊幻道士の世界観なのだわ。

さらに、導師の小道具も凝っていて、八角形の鏡やお札、血と墨を混ぜたようなものなど世界観を盛り上げるのに重要な役割を果たしている。そしてキョンシーの設定も、お札で動きが止まる、もち米に触れると弱る、息を止めている間は追ってこないなど強烈な個性を誇る。キョンシーが覚醒しないよう棺の周りを墨で格子状に覆うとか、独創性が突き抜けているわ。線香を装着した自転車という画期的な乗り物が当然のように出てくんのね。

さらに、戦闘シーンでは紐に墨を含ませたものをキョンシーに触れさせて攻撃するんだけど、一人が惹きつけている間にもう一人があやとりのように糸を張り巡らせて、キョンシーが触れると爆発炎上、という一連の流れがかっこいいカメラワークで演出されているのよ。見せ場がちゃんと盛り上がっていて満足度高いわ。

ベースはコメディなので、基本登場人物同士が足を引っ張り合う。導師が幽霊(美女)にとりつかれている弟子を助けてやってるのにもう弟子から見たら導師が女性に乱暴してる!みたいになってつかみ合いになるのよね。そのうち怒りの肉弾戦で同士討ちをして収集がつかなくなってくる。

最後は手強いキョンシーを撃退して終了、中国映画特有の余韻のないラストなんだけど、これはこれでもっと見たいと思わせるわ。基本的に襲い来るキョンシーを撃退しているシンプルな構成なのに面白いわね。あと、この世界観にロマンを感じるわ。

小道具やキョンシーの設定とか、この映画にはロマンがある(強調)!独自の設定をエンタメにして魅力たっぷりにお客さんに届けたわね。これは傑作(★★★★)かつ怪作だわね。少林サッカー系のパワータイプの映画であたりを引いたわ。ごきげんよう~

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