今回は私のイチオシ作品、夢幻三剣士よ。親が録画してくれたのを何回も見てて、ケンちゃんラーメンのCMとかが入ってたわ。
もう日常パートの時点でテンポがいいのよ。ここぞという発言や驚きのときは下から映すとか振り返るとかでカメラワークが際立つわ。ストーリーとしては見る夢をコントロールできる機械で、夢幻三剣士というカセットを選んで夢の中を冒険する話なのよね。夢幻三剣士は強い夢なので、現実世界に影響を及ぼすかもしれないという不穏な注意書きもついてくる。
評価は「夢幻三剣士というストーリーとドラえもんが調和するのか」にかかってるけど、これが見事なのよ。「ドラえもん」での個性を持ってして、夢幻三剣士ではこの活躍の仕方が必然というように演出が練りに練られている。全てのキャラを立てずにジャイアンとスネ夫が脇役に徹しているのも主役が引き立って素晴らしいわ。
夢幻三剣士は、竜の血を浴びて不死身になった白銀の剣士が妖霊大帝を倒し、王国を救うというもの。主にのび太の成長物語になっていて、剣の切れ味と優しい人格で物語を牽引する。最初は夢のある道具が描かれがちなドラえもん映画においてスネミス子爵に食事と引き換えに召使となるところから始まる殺伐とした世界観が展開されるのも特徴的。
個人的ハイライトは大樹の上で白銀の剣士の装備を手に入れてから滑り降りてくるところだわね。ここで主題歌「夢の人」がかかるんだけど楽曲の出来が頭一つ抜けている上にここぞというところでかかるからたまんないわ。ここから冒険が始まるのよ。
さらにハイライトは竜と対峙する場面だわ。竜から隠れなければいけないという緊張感のある場面だからカメラワークがそれを盛り上げている。ようやく竜を追い詰めて、「平和に暮らしてる竜を殺すなんてできない」というノビタニアンの優しさも際立つ。ここは、あらかじめ敷かれた夢幻三剣士の物語のレールから逸脱する瞬間だから、ここが作品一のポイントだわ。同時に、勇者を不死身にさせないという悪役の思惑も設立する。
最終決戦を無理に5人で行わないことも大きな特徴。 ラストシーンでは盗まれたドラえもんのポケットからシズカールがビッグライトを取り出して勝利する。ドラえもんとして幕を引いてるわけよねやっぱり。この決戦が盛り上がるのは、現実にノビタニアン・シズカールが死亡し得るというところね。死の恐怖を持って敵と対峙しているから物語が盛り上がるわ。竜の温泉に浸かっているから一度だけ生き返れるが最終戦ではそれも使い切っている。
この夢の機械は返品することにしてて、のび太たちは引き取りまでの猶予で夢幻三剣士を最後まで遊びきったのよ。そしたら悪役によく似た未来デパートの係員が回収していくという不気味な幕切れもなかなかのものね。最後は、現実世界に夢が影響を与えていることを示唆して終了よ。学校が山の上に移動してんのね。
総じて、改めてちゃんと見ても出来が良い映画だということがわかるわ。これは文句なしの良作(★★★☆)だわね。何回も繰り返して見ただけのことはあるわ。妹とカラオケに行ったら主題歌とエンディング曲は絶対に歌うわね。ごきげんよう~
↓ドラえもんシリーズ
雲の王国(ダメな映画判定)
ドラビアンナイト(ダメな映画判定)
