ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

お年寄りだけで解決するのが最高「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」

お年寄りが主人公ということで、久々に珍しい題材の映画だわ。夫に先立たれた孤独なテルマの暮らしぶりがカメラワークに出てていいわね。部屋がひときわ広く見えるのよ。そして孫との絆も自然と際立ってくる。孫の手ほどきでパソコンでメールを確認したりしてるのよ。

テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ

そんな中、明らかに孫を装った詐欺みたいな連絡が来て、お金を騙し取られちゃうのよね。送金先の私書箱の住所を手掛かりにお金を取り戻しにいくテルマの話なのよ。

まず老人ホームへ行って旧友ベンをたずねるんだけど、ベンも耳が遠い。内緒話は補聴器を通じた通話で行うわけね。ベンと2人でシニアカーで目的地まで向かう。道中、銃を持っている友人の家で銃を拝借するんだけど、個人的ハイライトはこのシーンね。ベンが相手の気を引いている間にテルマが寝室の銃を取ろうとして落とし、暴発させちゃうのよ。ところが全員耳が遠いから誰も銃声を聞いてないのね。

会話もそこそこ凝っていて、老人ホーム派と自宅派の意見の違いなど、道中に刺激があるしキャラクター構築にも一役買っている。テルマを追跡する娘夫婦の焦りからくる夫婦喧嘩もそれぞれのスタンスがわかりやすく設計されている。限られた登場時間でしっかり役割を印象付けているわ。

テルマは家族や孫の目を掻い潜りながら私書箱まで向かう。そうするとラスボスも爺と孫なのよ。テルマは孫から電話で指示を受けてPCを操作して、奪われた金を銀行口座から自身の元へ送金させたわ。相手を牽制するのに酸素ボンベのチューブを握るなど、駆け引きもちゃんとお年寄りしてて素晴らしい。認知症を発症したフリをして相手を油断させ銃を突きつけるのよ。お年寄りだけで話を解決しているところが素晴らしい。 

最後はベンと共に規模のやたら小さい爆発をバックに孫の車に乗り込んで帰って終了よ。これ実話がベースの話だったのね。実話ベースの話にしてはかなり出来が良いわ。カメラワークも良好だし、キャラクターも立っている。テンポも中弛み少しあるけど良い方だし。これは良作(★★★☆)だわね。お年寄りが主人公という属性と魅力が存分に発揮されているわ。ごきげんよう〜