過去にトラウマを持つ女の子が癇癪起こして問題ばかり起こしていくのよ。これがどう決着していくかは気になるところね。「どこに責任があるかわからないけどこういう問題があります」系のリアリティある映画で、見る人を選ぶ内容だわ。
ベニーっていう子どもがいるんだけど、問題行動ばかり起こして施設を転々としている、もうそんなに行先候補が残ってないって感じなのよね。学校にも行きたがらない。しかし、施設に愛着を覚える前になんとか自立させなければならない。ベニーは暴力・暴言にはじまり、脱走もなんでもやる。唯一の救いは、ベニーが年下の子供への面倒見が良いことくらい。
カメラワークは普通よりは良いんだけど、題材上そうじゃないと鑑賞自体が厳しいからなあ。ベニーと通学付添人の仲が進展するところでカメラが目元を映さないとか、気を引く作りにはなっていると思うわ。
ベニーの親も怖がって自分の子供を引き受けたがらない上に仕事が見つかったら戻ってこられるとか思わせぶりなことを言う。結構なクソババアなんだけど、正直こんな子ども持ってたらだれでもそうなるかというところ。ベニーを親元へ再び返せないとわかった相談員が涙を流すシーンがこの映画のメインって感じね。
距離が近くなりすぎた通学付添人に愛を求め家に転がり込むんだけど、その家の子どもの世話を勝手にして独占欲を発揮して問題を起こしてしまうのよね。顔を触られることにトラウマがあるんだけど、赤子が触る分には大丈夫みたい。ここは特別なシーンのように演出されていたが、結局問題を引き起こすことでベニーの良いところなど1つもないのではないかというもっていき方になってるわ。最後の場面では他の通学付添人と一緒に航空機に乗る手荷物検査で脱走してそこで終了よ。なんも解決してないんだわ。
あとこの映画の目立つ問題点は、走るベニーを映すカメラワークね。カメラを持った人が後ろを走りながら追いかけてるっぽくてブレるから酔うのよ。しかも走るシーンそれなりにあるから目立つわ。カメラワークはわりと良いこの映画でなぜここだけ悪いのかが謎だわ。
ポイントは、こんだけひっぱっといて「何も解決しませんでした」で許される内容か・カメラワークか・演出かというところね。結論は「許されないわね」ってところなのよ。映画は娯楽と考える私に言わせるとこれは普通の映画(★★☆☆)ね。演技とカメラワークが悪くないのは認めるんだけど、ちょっと題材が暗いし難しいからそれらだけで挽回することは難しいんじゃないかしら。もっと映像美とかがあればまた評価が変わったのかも。ごきげんよう~
