ステキな4コマ

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あんたそんなにカメラ変えるのめんどくさいの?「エアフォース・ワン」

なんか大統領が暴力には屈しないみたいな立派なこと演説してエアフォースワンに乗り込んでハイジャックされるのよね。そこから人質を取り戻すべく大統領が活躍するというプロットに期待が高まるわ。

エアフォース・ワン (吹替版)

ところが、カメラワークが普通以下なのよ。出発するまでの人が話している様子も退屈な上に、飛行機離陸って大事なシーンが投げやりに撮影されてるのね。この手の映画では離陸=密室の完成なんだから意味深にやるか迫力を出すかの2択じゃんか。ところが飛行機がただ右から左へ向かって上昇していくだけという衝撃のカメラワーク。ムーディー勝山じゃないんです!これにはだいぶ嫌な予感がしたわね。

ようやくテロリストどもがエアフォースワンを占拠したんだけど、カメラの使いまわしっていうかすでに使ったアングルで別のシーンを撮ったりするのが目立つのよ。大統領が撃たれる側近を置いて脱出ポッドに乗らなきゃいけないシーンとか大統領目線の絶望カメラが1つ欲しいのにカメラずっと同じとこから映してるし、あんたそんなにカメラ変えるのめんどくさいの?あとこの監督BGMで盛り上げるタイプのようなんだけど、カメラワークがついてかないから効果半減でぜんぜんダメよ。

白いポッドが地上に向かって降下する。そうすると地上では延々大人が喋ってるところを見せられるのよね。これがカメラワークと悪い化学反応を起こしてる。もはやお昼作りながら見てたわ私。そしたらなんと地上についたポッドが空で、大統領は機内に残っていたことが発覚する。テロリストとのかくれんぼが始まるんだけどカメラワークが悪いから引き立たない。

そのうちこっそり人質をパラシュートで逃がしたり燃料をこっそり捨てたり、テロ組織を1人ずつ大統領が葬っていく。地上では大統領が生きているかどうかや、すごく悪いテロリストの解放を求められて…などの駆け引きがある。このストーリーのプロット自体は悪くないが、キャラクターに問題がある。まず悪役がテロ組織である以上、「倒されるためにいる敵」の域を出ないのよね。でも大統領より画面に写ってる時間も長くてなかなか鑑賞に耐えない。大統領のカリスマもカメラワークが悪いからなかなかうまく演出されない。セリフ(吹替)があまり練られてないのも弱いポイントだわ。

テロリストを制圧した後に飛行機が墜落しそうなのよ。まず領空から出て、違う飛行機と連結して1人ずつ脱出する運びとなる。ここから急にテンポが上がってカメラワークも改善したのね。飛行機と飛行機を連結するなんてファンタジーじゃん。あんた飛行機とファンタジーがやりたくて仕方なかったのねと私は納得。それにしてもこの監督のカメラワークの個人的ハイライトは大統領が連結飛行機から救助されてホワイトハウスのテーブルの大人たちが大喜びする瞬間で、まるで悪ノリして回した遊園地のコーヒーカップのようにカメラがぶん回ってるだけなのよ。酔うわ!

そんなわけで、ストーリーのプロットや主演の演技は良かったから見応えがあるんだけど、それを彩る演出が総じて貧弱なのが問題ね。総じてこれは普通の映画(★★☆☆)だわね。それにしても監督が人間ドラマに向いてなさすぎるわ。ごきげんよう~

↓カメラが動きすぎても私に怒られる事例

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