1と同じ監督で撮影していると聞いて期待大の視聴だわ(吹替で視聴)。サイモンという人物が爆弾を仕掛けて、電話でマクレーンを呼び出す。謎解きを仕掛けて爆発前に駆けつけさせる、という流れなのよね。警察署の中では合成爆薬を試して騒ぎを起こすなどさっそくこち亀状態。
今回は、黒人街の中古品屋店主・ゼウスが巻き添えを食らうことになり、2人で物語を進めていく。気が強く度胸もある、しかし黒人街で挑発的な行動を取らされていたマクレーンをかばうなど、優しさがあるキャラクターがバッチリ演出されていて物語を盛り上げる。
爆弾の場所へ急行すべく公園の中を自動車で突っ切ったりしてるのね。遠目に見ても車が公園の中の物をいろいろはね上げてる。カメラワークについては考察する暇を与えないくらいハチャメチャが起こってるわ。ただ、このテンポと噛み合って楽しく見られていることは間違いない。強いて言うなら騒がしさや人に迷惑をかけている様子がとてもよく演出されていて、この映画を盛り上げているわ。
地下鉄が大爆発しちゃうんだけど、警察署の連中はのんきにポップコーン片手に「電車が丸見えだ」とか言ってんのね。この無責任感が前作を彷彿とさせて事件の重さと絶妙なバランス。このあたりで、1作目でのボスの兄弟が黒幕だとわかってくる。実は爆弾設置は陽動みたいなもんで、実際は銀行を襲っての金塊の運び出しが目的だったのよ。
個人的ハイライトは噴水のシーンね。噴水に設置された爆弾の前で5ガロンと3ガロンの容器から4ガロンを作れというのよ。敵は順調に金塊を地下から運び出しているというのに、カメラがぶつ切りになってマクレーンとゼウスが容器片手に喧嘩しているというしょうもないシーンが映されてるのよね。このしょうもなさこそがこち亀的要素なのよ。
敵の狙いを把握したマクレーンは、このあと万引きしたガキンチョから自転車を奪って銀行へ。エレベーター内で銀行はすでに組織に制圧されたと察したマクレーンが銃を撃ち出すタイミングは北野武映画のそれなのよ。こち亀なんだけどやるときはガッツリやる、骨太のアクションに大満足だわ。「だから早く殺せと言ったんだ」と敵も内輪でモメ始めるんだがやはりこち亀っぽい(良い意味で)。
ダイ・ハード(なかなか死なない)だけあって今回も泥臭く活躍するマクレーン。ダムまで敵を追い詰めるも洪水を起こされ、流されるトラックに筋斗雲のようにまたがる姿はアクション映画の絵面として完璧。
アクションシーンの後、明らかに死んでる相手にマクレーンが尋問しようとして「死んでますって答えられるのがオチだろ」みたいにゼウスに言われるのよね。こういうやり取りが作品を面白おかしく盛り上げる。
船を金塊ごと沈める(沈めたように見せかける)というのが敵の作戦だった。マクレーン達は爆弾とともに船に取り残されるがなんとか脱出、初代プリキュアのOPみたいに爆発を背負って船からふっとばされる。最終的にアスピリンの瓶から居所を突き止め、ヘリでの最終決戦。ここでは地上の電線を切ってプロペラに絡ませて大爆発、離婚寸前の奥さんに電話をかけるところで終了よ。マクレーンが消防を呼ぼうとしたらゼウスが「よく焼いてやれ」って言ってるのが最高ね。
アクションも、その場にあるものを使ったり見たことがない決着のさせ方をしていて大満足。そこにこち亀のスパイスがあるわけだけど、メインキャラが2人になったことで迷惑の規模も大きくなる、正当進化を遂げていると言えるわ。かなり中身が濃くて、笑いどころも豊富という唯一無二のシリーズね(2は除外)。密度も高い(=視聴者が楽しめない時間がほとんどない)。1を正統進化させて、3にしか出来ないことをやっている、そしてこの設計の密度ということで傑作(★★★★)と考えるわ。洋画のこち亀がみたい人にはぜひおすすめしたい1作だわ。ごきげんよう~
↓初代(傑作判定)
↓2代目(普通の映画判定)
