新興宗教(わりとまとも)の教祖の父を持つ姉妹の話。老いた姉妹の家に召使バベットがいるんだけど、その話なのよね。話の運びとしては教皇選挙みたいな「あるところにおじいさんがいて…」みたいな物語が淡々と進む系。
カメラワークとテンポと間のとり方は普通で、不快になるレベルではない。ただ、娘に惚れて歌を教えに来たパパンっておっさんが下心をもちながら娘と歌を練習するシーンは「長えな」って感じだったわ。でもそれくらいよ。時代背景もあってか、1枚の絵としてシーンを切り取ると絵本の挿絵のような感じになる(ある程度ね)。
時代は昔に巻き戻る。男2人(将軍になる人&パパンというおっさん)が来て姉妹に恋をして、その人に因縁のある人物が関わってくるのよね。1人がパパンってさっきのおっさんよ。そのおっさんが姉妹にとある女性をよこしたんだわ。そして召使となって働くことに。思えばそれが良い方向へ傾くから、下心歌唱シーンもあれだけ長く撮って嫌な奴演出してギャップを狙ったのかしらね。
召使は食事とかを作ったりしてたんだけど、なんか新興宗教への信心の揺らぎが出たのよ。みんな喧嘩とかしたり関係のない話をしたりしてる。さらにある日、召使に宝くじが当選して1万フラン当たったのよ。すると召使は宗教集会の晩餐会を提案する。なんか生きたウズラとかいろいろ仕入れてきたのでみんな不安になっちゃって「味覚がないみたいに振る舞おう」とか言っとる。
どっかの将軍(姉妹のどっちかに惚れてた)がやってきて、12名の晩餐会がスタート。将軍はお料理やお酒を大絶賛。召使は高級レストランの料理長だったらしいことも発覚。お料理もとても美味しそうだったわ。特にウズラのやつが。その晩餐会で1万フランを使い果たした召使はふたたび姉妹のもとに仕える。姉妹は感謝して天国で祝福があるわよみたいなことを言って終了よ。
話がどこに転ぶかなと思って見ていたが、これも結構不思議な映画で、突出して優れた要素がある訳では無いがわりと大人しく見ていたわ。強いて言うなら、晩餐会でまずそうなものを食べるジジババの絵面が面白かったくらいね。
わりと娯楽という観点から見るとそんなに…なんだけど、この映画がある程度優れていることは分かるわ。アカデミー賞を取ってるくらいだからある程度の質は担保されていたのね。大人しく見ていたのと目立った欠点もないからこれは良作(★★★☆)相当と判断していいと思うわ。私は淡々とした物語だと教皇選挙(傑作判定)みたいに高いカメラワークや変な笑いどころがないと評価しないクセがあるかもしれない、とも気づいたわ。そういう意味でも意義ある作品ね。ごきげんよう~
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