ステキな4コマ

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こんなの続編じゃない!とも言えない…「星の王子 ニューヨークへ行く2」

前作(良作判定)はピュアなロマンスにひとかけらのナンセンスがポイントだったが、今回はガラリと雰囲気が変わっている。エディ・マーフィは父となり、王国は侵略の危機を迎えている。新しく登場した娘たちプリンセス3人は戦い方や知識、王になるための修行などキャラが立っていて物語に馴染んでいる。

星の王子 ニューヨークへ行く 2

この作品の問題の1つが、国王の婚外子(唯一の王子)の存在。事情からして浮気ではないとはいえ、どうにかならんかったのかという設定だわ。物語的には王国に馴染んでいないコメディリリーフとして母や親戚と共に国にやってきて、侵略者の娘とコンタクトを取る。

主人公父(国王)のド派手生前国葬とか、隣国がやってくるときのダンスなどのお祭り感はこの作品の特徴になっているわね。これくらい明るく盛り上がらないと題材が題材だし到底もたないわ。

前の作品とは別物として考えたほうがいいわね。てっきり父が子供に愛を注いでトラブルになる過保護コメディみたいなのを期待してたけど、父親も国の古い方針にいつのまにか染まって…という何の進歩もない感じなのよね。前作がなかったことになるこういう下がり方はしちゃダメって荒木飛呂彦も言ってたわよ。

コメディ特有のリズムの質は良いと言えて、父親が息子を見つけ出して交渉しようとしたら「施しは受けない」と気丈につっぱねるのよ。ところが次の瞬間セミのトランクから金塊がゴロゴロ出てきて目の色変えてたわね。最後に結婚を阻止しに入る式場(ネオン飾り物で明らかに麻薬取引所)は前作のようなセンスで良かったわ。

王子になるための試練、侵略者たちの面白いダンス、父親の王としての挫折と家族の絆、国の変なしきたりというコメディ要素があって、という感じなんだけどエッジが効いてなくて続編としてかもなく不可もなくまとまってますねーって感じなのよ。

反発して美容係と一緒に家出した王子を家族が連れ戻して、弟はアメリカ駐大使へ、王を望んで頑張ってきた娘は将来王になることを約束され、隣国とも和平交渉が始まってきれいに終了よ。ダンスと歌で楽しく締めて、あとはもちろんNG集ね。

話がお行儀よくまとまってるもんだから、ガハハと笑うでもなく、愛に癒されるでもなく、なのよね。一方で出来も悪くないからこんなのは続編ではないとも言えず。しかしながら笑いか愛の一方が期待値に満たず、展開も読めてしまうところからこれは普通の映画だわね(★★☆☆)。前作関係なく作ったほうがしがらみなくいい映画になったのかもしれないわね。ごきげんよう〜

↓前作(良作判定)

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