
場所は有楽町よみうりホール。ビックカメラの上の方にあって、階段で来ることができる。階段の隅っこにはトイレがあるから、5~6Fくらいのすいてるところで済ませておくといいわよ。ここなんと売店あるのね!緞帳には雲に隠れた富士山と、三菱電機って描いてあるわ。いよいよ志らくが登場。病気をやってたらしく、昔テレビで見たときよりちょっと痩せたかしらね。 今回は前座とかもなく志らくが落語を4つやるという豪華な構成。志の輔がやったら5時間はかかるらしい。
「親子酒」
最初の演目は「親子酒」。個人的にはこれが一番楽しかったと思うわ。酒を飲んで「大丈夫」という人が大丈夫じゃなかったりするとか、顔が複数に見えたら酒が回っているという話でスタート。酒でのしくじりがある親子が、揃って禁酒するのよ。話の勢いやバランスがいい。散々喋ったあと「耳の遠いババアだ」などと言いたい放題。我慢が限界に達した父が、息子が帰ってくる前に酒のんじゃおうって話になるのよね。女房に酒の器を出させるが、ここでもいろんな湯呑が出てくる(酒だとバレないように)。酒を飲んで志の輔の悪口を喋りだす。ためしてガッテンの健康法が効いてないとかよくわかんねー弟子(立川晴の輔)と龍角散のCM出てるとか。
さらにもう一杯飲んだときには小泉進次郎ネタで絶好調。「このトーストはパンの味がする」「無人島のみなさーん!」「あと30年で僕は何歳になるんだろう」などなどどんどんエンジンがかかってくる。そんなところにせがれが帰宅。顔が6つに見えるわ字が回って見えるわで、せがれも飲んでいたというオチ。
「寝床」
これも私がかなり好みの話だったわ。早い話がジャイアンリサイタルの話なのよ。義太夫という芸能を披露したがっているご主人がいて、家のものは頭をかかえている。私、義太夫といったらグレート義太夫(たけし軍団)しか知らなかったんだけど、三味線で物語を語るものらしいのよね。その問題の義太夫は死人が出るレベルらしい。みんな防空頭巾をかぶる。その家は魚屋らしいが、魚屋だけでマグニチュード7の衝撃だという。
主人が義太夫を披露するから家のものに聞くのよね。「今日は誰がお見えになるんだ」→「いや、そういう難しいことを聞かれましても…」と、とにかく義太夫から逃げようとする様子が楽しくてしょうがない。「●●は目の手術をしたばかりで涙がダメだ、義太夫なんか聴いたら感動してしまうから行けないと悔し涙に暮れている」と怪しい言い訳が並ぶ。とうとう義太夫が始まっちゃうんだけど、もうさながらシャイニングやエイリアンと肩を並べるほどのホラー展開となる。そんな中一人泣いている家人がいるが、感動したのではなく震源地(歌を歌っている場所)が私の寝床なんですというオチ。ちょっとオチが唐突で難しかったけど基本楽しかったわ。
「笠碁」
この演目はキャラクターものだわね。囲碁が弱すぎて碁会所にも出入りできないレベルの2人が「待った」に纏わる話をするのよ。借金を肩代わりしてやっただろとかそういう話で待ったをさせなきゃいけないかとかでケンカ別れして、最終的に財布を忘れたからまた家に取りに来るのよね。もちろん「待ったなし」がオチ。前2つほど話が明快ではないからちょっとむずかしかったわ。志らくいわく、これは自身がお年寄りにならないとできない演目と考えていたらしい。
「芝浜」
これはもう有名な「よそう…また夢になるといけねえ」だわね。20日も休んでいた魚屋の旦那がお宝を見つけ出す話ね。「海に落ちたら魚屋のモノ」として持ち帰る。魚屋として仕事に励む旦那が好きなのに、仕事を辞めると言ったもんだから奥さんがお宝をかくして夢だったことにする。この演目では、とくに女性の、急かすときの「ねえねえ」とかの重ねる表現が志らくの魅力的なポイントに感じるわ。そしてハイライトは主人が奥さんに平手打ちを浴びせるシーンね。奥さんもかわいそうで、かなりシリアス。この緊張を生むのがプロフェッショナルの仕事なんだわ。この演目は別の落語家(立川志の彦)で見たことがあるんだけど、大元の台本(?)から良い意味で脱しているのが志らくだと思ったわ。守破離の離的な感じね。
「親子酒」ごっこをする
こうして4演目を見て、かなり集中したから満足だったわ。特に、「親子酒」の影響で飲めもしないのに酒が飲みたくなったのよ。とっても美味しそうだったのよね。それで帰り道に八重洲地下街の立食い寿司屋に行って熱燗を頼んだわ。

結局、酒<<<<<<寿司 に興味があるもんだから最後は酔っ払った挙げ句「なんだこのうまい寿司は!」みたいな感じになって終了よ。これもいい思い出になったわね。落語も知っている演目が増えたらさらに楽しいだろうからまた行きたいわ。ごきげんよう~
↓立川志の彦(志の輔も出た)