クリスマスの時期の母親の話なんだよね。冒頭で、過去のクリスマス映画を題材にして男主人公ばかりだとメタ発言をするのよ。そこから女性が主役となり活躍する様子が想像されるわね。
母親の家に子供たち一家が帰省してくる。母が家事をしてバタバタなのにパパは夕食どきにサンタの格好してクリスマスらしい主役の手柄を総取りするみたいな感じがある。なんかくだらんホームビデオを見ているような気分だわ。カメラワークが悪いのか話が全く頭に入ってこない。映像の主役や目的が何なのかわからないのよね。
主役である母親の苦労もあまり伝わってこないし、家族も癖が強いことを表現したいんだろうけど、色恋のトラブルしかエピソードがないからぜんぜんキャラクターが立ってない。そのうち娘から来年は帰省しないで過ごしたいと言う提案がなされたりするなど、雰囲気は良くない事だけはわかる。それにしても、この映画の目的がよくわからん。
近所の人とプレゼント(でかいキャンドル)がダブってしまったので、もっと大きいキャンドルを買いに行くことになる。なぜか母親はバカでかいキャンドルを盗み警察に追われることとなる。この辺もキャンドルを買いに行くと言う因果関係も弱く、不条理という演出も下手くそなのでストレートに面白くないわ。ぶっ飛んでいることを見せるならもっと序盤から激しくしないと。近所の目を気にしてる小心者と万引き属性が矛盾してるのよ。
挙句母親は家族みんなで行くために取っていたチケットの公演に置いていかれた。このハプニングが起きたのが映画が始まって50分のこと。そこで母親は家出して、なんかモーテルで知らない人と宿泊しようとしてうるさいから車で宿泊する羽目になる。偶然不幸が降りかかっているのか、行動の果てに選び取っているのかすらわからない。キャラクターが薄いからこんなことになるのよ。
家族のエピソードなんかを書こうとしているところでも、具体的な名称を出していれば良いだろうという雑な印象がある。たとえば元カノの名前を羅列するだとか。個人を引き立たせるっていうことをいろいろと履き違えているようだわね。そんなのはリアリティではないわ。
母親はひとりで車を走らせ、物語の冒頭で言及してた素晴らしいママを選ぶコンテストみたいなあこがれの番組の中に紛れ込む。注目を浴びたことにより家族が駆けつける。そこで娘の浅い告白によってなんか会話してたわ。まるで見せ場みたいに演出していたが書く価値もないわほんと。
最後は家族が平和に過ごしてる面が出てくるんだけど、家族も無駄に多いから誰が誰だかわかんないのよ。なんか知らないおっさんがずっと踊って終了よ。訳がわからないわ。こんな感じでストーリーも演出もキャラクターもカメラワークもダメで、クリスマス映画って糞ばっかりなんですかねって言いたくもなるわ。もちろんこれはダメな映画よ(★☆☆☆)。
特に冒頭で挙げられていた往年の名作の中にエルフって言う映画があるんだけど、あれは良作だったわね(未レビュー) 。もしかして良作なクリスマス映画ってもはや見尽くしてしまったのかしら。今のところ当たったのがよりによって戦場のメリークリスマス(良作判定)だけだよ。ごきげんよう〜
