ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

NISSAY OPERA 2025「サンドリヨン」参戦レポ

開演前

今回は日比谷でオペラなのよね。そんで近所(新橋)にミスドがあることをリサーチしていたのよ。汁そばと一緒にエンゼルフレンチ2個食べちゃおうくらいに思ってたら売ってないのよ。フレンチクルーラーしかないんだけどあれただの裸じゃん(過激派)。店入って1時間くらいしたらエンゼルフレンチが出来上がってきたのでなんとかありつけたわ。

日生劇場はかなり豪華で、赤絨毯が敷いてあるわ。私は2F席なんだけど4つ上に登らなければならない。でも全部エスカレーターが付いているから楽ちん。幕間に利用できるカフェラウンジも途中階に発見。それにしても一般庶民から巻き上げた保険料でこんな豪華なもん作ってやがるのかとはちょっと思ったわね

冊子

入り口で配られた小冊子、これが結構わかりやすくポイントを抑えて書いてあってよかったわ。サンドリヨンってシンデレラなんだけど、よくイメージするディズニーじゃなく童話のほうが元になるからシンデレラの自殺未遂とかも盛り込まれているのよね。あとシンデレラ父が結構登場するとか違いが多い。これはどうなるか楽しみだわ。特に、家庭内虐待にも耐えて暮らす心の強さを持つシンデレラが王子に影響を与えていくと言うことが書いてあって、物語が私の中で深い意味を持ったわ

物語が始まる直前にシンデレラ父がステージに出てきて物語のことを少し話すのよね。なんか小学校のときに見た芸術鑑賞会を思い出す流れだわ。全部で第4幕まである。

第1幕

第1幕はお屋敷でキャラクターの暮らしぶりや紹介をする感じね。それからフェアリーゴッドマザーが出てきてシンデレラを着飾るところまで。舞台美術にはツタのような装飾があって、森の妖精たちもシンプルで前衛芸術寄りの印象を受けるわ。このちょっと不可解なところが神秘性に繋がっているのかしら。

フェアリーゴッドマザーは結構再登場するし、ある意味信仰の対象みたいになっているのよね。シンデレラと王子の心の拠り所という重要な役割で、歌も登場人物の中で最高に難しい。

第2幕

第2幕では、舞踏会のところ。一番良かったのは、シンデレラの見た目に惚れてくっついただけじゃないストーリーにちゃんとなっているところよね。ディズニーのあれは私は納得できなかったのよ。

名もなき女でございますとか2度と会わないとかシンデレラの割り切りが王子にとっては残酷というすれ違いがあって、この2人の歌が一番良かったわ。ロマンスに危ない毒のスパイスが入ったような魅力がある。そうして時間が来てしまい、シンデレラがガラスの靴を残して帰っていったわ。

第3幕

長めの休憩をはさんだ第3幕は、シンデレラがお城から逃げ帰ってきたところから始まる。ここも、恐ろしかった系の心情描写が冴える。継母が、王子は娘を探し出して打首だと言ってるとか嘘を言うのよね。それで顔面蒼白になったシンデレラを見た父の見せ場がここなのよ。家を出て2人で暮らそうと言うことになった。

しかしシンデレラはこっそり1人で抜け出し自害するつもりで妖精の木に辿り着いた。実は木の根元には王子も来ていて、あの娘が忘れられないのに行ってしまったと。姿は見えないがお互いの存在を感じ取る。ここでシンデレラが目の前の見知らぬ人の苦しみを被ってあげたいと言うのよね。死にゆく身でなおそのようなことを言えるなんて、シンデレラの心がいかに澄んでいるかがわかるわ。ここでフェアリーゴッドマザーが夢の中で2人を引き合わせる。

第4幕

第4幕では、シンデレラが父と2人で牧歌的に暮らしていて、あの時は木の下に倒れてて素敵な夢を見たなーみたいになったのよ。やがてガラスの靴合わせがはじまってお城に呼ばれる。そこで王子と結ばれて終了よ。終わりはけっこうあっさり。

このオペラの終わり方にクセがあるんだけど、最後にみんなで「ハッピーエンドで終わりました、お楽しみいただけたら幸いです」みたいにみんなで歌うのよ。つまりこれは架空の劇だと劇中で認めちゃってる形なのね。夢の世界に浸らせろやとはちょっと思ったわ。

総評

ダークでドライな仕上がりも良くて、心象描写も掘り下げられていて完全にディズニーの上位互換と言って差し支えないわ。これは見に行って良かった。オペラは字幕を読むのと歌に耳を馳せるので忙しい。どうしても字幕にリソースを割いてしまうが、もうちょっと歌もゆったり楽しんで見たいところね。つまり何回も見たくなるわね。ごきげんよう〜