シュワちゃんが娘を誘拐され敵地に単独で乗り込むという話よ。序盤から展開の内容もテンポも良い。事件→事件→筋肉という流れで視聴者の心はガッチリと掴まれた。序盤のわずかな時間で、事件の異様さを練りに練られた短いセリフが彩る。コマンドーは断然吹替がおすすめだわ。
君の元部下が次々殺されてるからってカービー将軍がシュワちゃんの元を訪ねる。それを見ていた一味に娘が誘拐されてしまう。車のエンジンを壊されていたが、筋肉で車を動かし慣性に任せて坂道を下っていったわ。もういきなりすごいことが起きてるのよね。突っ込む暇もない。
この誘拐はシュワちゃんに汚い仕事をさせたい連中が仕組んだらしい。飛行機でバルベルデ国へ輸送される数時間のうちに敵を叩かねば娘の命はない。飛び立つ飛行機の中からまるでなんでもないことかのように脱出し、途中でヒロインの女性が巻き込まれて協力するようになる。敵を追う中、自然な流れで電話ボックスを破壊し持ち上げるシュワちゃん。
このような無茶な場面全てがコマンドーでは見せ場として完全に機能している。つまりこの作品は圧倒的に無茶を押し通すパワーがある。シュワちゃん主演でもパワーのない作品(コラテラル・ダメージとか)が他にあるから、コマンドーは絵面とセリフ回しとテンポが完璧に噛み合って視聴者を夢中にしているということになる。
「買い物(重機で店に突っ込み強奪)」で武器を次々とカートに入れるシュワちゃんを映すカメラワークもかなり良い。ここで思ったけどこの映画のカメラワークは心象描写ではなく「何が始まるんです?」という気持ちを想起させるものになっている。このあと逮捕されてロケットランチャーで救助され、通称「羽のついたカヌー」で飛び立つ。エンジンを叩いて起動させて「この手に限る」っていうんだけど大真面目なのよ本人。この真面目ながら明らかに飛躍している、でも映画としては本気というセリフの絶妙な匙加減、これなくしてコマンドーは語れないわ。
島にボートで乗り込み、いよいよ最終決戦。装備を整えて銃をかつぐとデェェェェェェェンってなるところはカメラワーク含めて最高ね。このあとはバトルが続くんだけどカメラワークがさらに良くなって、弾けるような素晴らしい筋肉が庭園を駆け抜ける印象的な絵面になっているわ。ラストは娘を人質に取ったベネットを挑発し肉弾戦に持ち込み、勝利したわ。カービー将軍が駆けつけて中に誰が残っているか聞かれて「死体だけです」って答えて終了よ。
この映画のカメラワークはもともと結構良いが、バトルや筋肉のシーンでさらに極端に良くなるのがポイント。とにかく見せたいものは筋肉だとハッキリわかるのよね。私も筋肉見たいから需要と供給がガッチリ噛み合った。
ストーリーは単純なんだけどこんなに面白いってことは、やはりパワーのなせる技。映画として面白いとはこういうことなんだわ。何回も見たくなるわね。コマンドーと同じような映画って現存しないのよねいまだに。これがいかに優れた映画かを示しているわ。これは傑作(★★★★)だと言わざるを得ないでしょう!ごきげんよう〜
↓シュワちゃんが出てるのにパワーのない映画
