ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

殺伐ルパン「LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン」

なんか空港から話が始まるのよね。それでルパンがテロを起こしたって言う話になっている。そんなことするわけがないからニセモノがいるのよ。国の名前はぼかしてるけど、まぁロシアなのよね舞台は。

LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン

絵柄とか設定も割と原作に近くなってるみたいね。銭形が原作通り強い(格闘もそうだけど、洞察力もかなりある)。ルパンと銭形の関係性も結構殺伐としていて、アニメだと1stシーズンに近い。それをアニメと同じ声優が演じるから、殺伐としたルパンもやっぱりいいねって再確認できるわ。テンポもいいし、カメラワークもそこそこで、アニメとしての書き込みがすごく良かった。テロ爆発の衝撃で鉄柵が浮くところとか表現が丁寧だったわ

その国では軍縮に動いてて調印式という一大イベントがある。それに反対する動きでテロが起こるって言う流れなのよね。そこでニセのルパンが暗躍してると。そのストーリーの中で「正義とは何か」って言う問いかけの串が1本通ってるんだね。すごくスタンダードに出来の良い物語の構造って感じだわ。安心して見られる。笹かま食べながら、お酒なんか飲んで見たら最高ね。

最終的にその国の偉い人がパレードで爆死して、軍縮推進を掲げながら暗殺された英雄と言うストーリーが出来上がった。しかしそれは影武者で本人死んでないのよ。「存在しない島」で余生を送るために仕組んだことだったみたいね。戦争は金儲けの手段だとも言ってたわ。

その偉い人は真実を知った銭形とルパンを始末しにかかってくる。結局2人はニセルパンの自爆に巻き込まれそうになりながらも、協力して抜け出してくるのよね。その後ルパン一味4人集合して「存在しない島(元々のルパンのターゲット)」へ行き、銭形もそれを追って島へ行くところで終了よ。

ただ、これだけ作りが丁寧なのに、ニセルパンが結局、素顔がルパン三世に似てるだけの悪い人止まりなのは一体何だったのって話にはなるわ。本物と偽物の差はどこにあったか、このアニメスタッフなら丁寧に書く力があったはずなのに。しかも結構大事な要素よねこれ。

話は全体で50分しかない。集中して一気に見終わっちゃったから、それなりに視線を引きつける要素が揃ってる良作(★★★☆)と言えるわね。ごきげんよう〜