ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

「みちのくプロレス」参戦レポ

試合開始前のリング

雨の降る寒い10月、私はプロレスを見に行ってたのよ。会場は新木場ファーストリング。リング自体はじめてなので大興奮。ここであしたのジョーが…とか考えた。なんと動画撮影禁止なだけで写真はOKという太っ腹。

試合前

「ご協力ありがとうございます」

リングサイド席に腰掛けた私に係員さんから声がかかる。なんと、テープを投げ入れて欲しいというものだ。初めてなので詳しく聞いたところ、第6試合メインでこの選手の名前が呼ばれたらテープを投げ入れてくださいとのこと。サングレ・アステカJr.選手というらしい。テープの投げ方を必死で検索する私。私が投げて届くかしら…。そしたら隣のご夫婦も同じテープを渡されていて、持ち方などの話を少しした。

第1試合

第1試合

ミヤギテレビでよく流れるダンロップ女子オープンCMのBGMとともに開始が宣言される。第1試合はKen45°VS 佐藤維。とくに維選手は若く、パンツ1枚で俊敏に動いていたので印象的だった。第1試合から結構見せ場が多く、テレビで出るような技が出て間近で見るとインパクトがある。維選手は健闘むなしく敗北。

第2試合

第2試合

第2試合は南部キング・卍丸コンビ VS新崎人生・日向寺塁コンビ。ナマイキTV(宮城ローカル)でにこやかに人生100年体操を指導する新崎人生選手だが、この時は打って変わって北斗の拳のような表情で参戦。敵の腕をひねり、そのままリングロープの上を綱渡りするという経験あっての技を披露。この試合で一番目を引いたのは体重136kgの超巨漢、南部キング選手だわ。ほとんどの選手が持ち上げることができなかったので投げ技が決まらない。そしてほとんどの攻撃を持ち前の肉体で跳ね返していて、漫画の中の人物のようだったわ。試合は南部キング・卍丸コンビの勝利。

第3試合

第3試合が終わったとこ

第3試合はアルコン・スリアーノJr.VSのはしたろう。スリアーノJr.選手はとにかく俊敏で身軽で、リングのコーナーポストから宙返りで繰り出すあの技(雑)なども披露。素早い動きに翻弄されるのはし選手だが、「この野郎ーーー!」という渾身の叫びと共に反撃、日本男児の魂を見せる。見応えとパワーがいいバランスで、元気が出てくる試合だわ。呑気なお客さんが缶ビールを開ける音が響く。試合はスリアーノJr.選手の勝利。

第4試合

第4試合は、ラッセVS大瀬良泰貴。大瀬良選手はベルトを2個も持って入場してくる。自信に裏打ちされたふてぶてしさを感じる。試合が始まるとなんと場外へ。お客さんの傘で殴ったりとやりたい放題。そう、大瀬良選手は悪役レスラー。きっとあのベルトも血に塗れているに違いない。あげくラッセ選手のマスクに手をかけて外そうとする。良心あふれるお客さんから「きたねーぞ」とヤジが飛ぶ。ここで冷静に考えると公共の場で「きたねーぞ」と発言する機会があるのはプロレスの会場くらいなんだなと思ったら勝手に自分で面白くなってきた。とうとうラッセ選手のマスクが剥がされてしまい、大瀬良選手は反則負けとなる。しかし試合に負けて勝負に勝ったと言わんばかりの顔で帰っていくのであった。

第5試合

第5試合

第5試合はバラモンシュウ・バラモンケイ・郡司歩チームVSザ・グレート・サスケ・ヤッペーマン1号・ヤッペーマン2号・withプリティ太田チーム。チケットに「バラモン兄弟は水を撒きます。ご注意ください」と書いてあったのよ。そしてらお客さんがみんなガサガサとレインコートを出して着はじめたのよ!私そんなの持ってないわよ!大変嫌な予感がする。選手がドヤドヤと入場し、とうとうバラモン兄弟が、しかも口に含んだ水を撒くという地獄のようなパフォーマンス。ちょっと私んとこにもかかったわ(大地獄)。まあこれも良い思い出だわ。試合開始とともにサスケ選手がスリップして戦闘不能に。それを皮切りにリング上の選手は場外に出て水を撒いたりとわちゃわちゃする。綱引きを始めようとして「長さが違うじゃねーか」、「オレは何をすりゃいーんだ」など大騒ぎ。最後は数人がぐるぐる撒きになって退場。結果はバラモン兄弟チームの勝利だが、もはや試合結果など関係ないドタバタ回なのであった。

第6試合

第6試合

いよいよ第6試合、サングレ・アステカ、サングレ・アステカJrVSエル・パンテーラ、エル・パンテーラJrの親子同士の対決。私はテープの封を開けた。そしてアステカJr選手の名前が呼ばれた刹那、テープを投げ入れた。テープはリングの端っこにボテボテと転がって、なんとか届いてホッとしたわ。そしてせっかくテープを入れるからアステカJr選手を応援しようと決めた。

その時の私は知る由もなかったのです。サングレ・アステカ親子は悪役レスラーだということを!レフェリーの合図を待たず攻撃に入り、エル・パンテーラJr選手に対しても親子で容赦ない仕打ちを。まさか「もっとやれ」ともいえず、「あらららら…」と困るばかりの私。今回一番注目だったのはエル・パンテーラJr選手の華麗な空中戦。スリアーノJr.選手以上に身軽でコーナーポストからの宙返りがまるで当たり前かのようにくるくると決まり、動きが素早い。しかしながら試合はサングレ・アステカ親子の勝利に終わる。

プロレスの魅力

最後は両親子の演説みたいなのがあってそれでプログラムは終了よ。スポーツとも演劇とも違うプロレスでしか見られないパフォーマンスがたくさん見られて大満足。特に、全ての攻撃を跳ね返す巨漢なんていないでしょ現実に。ロマンに溢れてるわプロレスって。宮城出身の身としては東北の興行が東京で見られるのもとても嬉しい。また見に行こうと思わせるパワーがあるわ。

ちなみに、プロレスって見せ場で楽器を鳴らすみたいなのよ。ガリガリガリみたいな音がする不思議な楽器をみんな持ってたのよ。母に必死に説明して2人で探したところおそらく「ラガネラ」ではないかという話になった。なんだラガネラって。プロレスって初めて知ることがいっぱいあったわ。ごきげんよう〜