白鳥の湖で白鳥と黒鳥を一緒に演じることになったバレエダンサーの話なのよね。プレッシャーでおかしくなっていく話みたい。
バレリーナの視点で動くカメラワークを見て「悪くはない」と率直に感じたわ。バレリーナの生活とか練習ぶりがわかる時点ではまだよかったんだけど…。
何かあると思わせて幻でしたとか、手の皮が剥ける時にとにかく痛そうとかそういう表現の繰り返しばかり。病気に犯されてるのかと思ったらそうでも無いのよね。何と戦ってるんだ一体。主人公の母親もめちゃくちゃ過保護で恐怖の対象なんだけど、これはただ過保護なだけなのよね。何も起こらんのかい!
あと、主人公が先輩バレリーナのリップとか私物を盗んでたのよ。その理由も憧れてたからって、そんなにこの映画の展開に関係ないのよね。結局自分の身体が黒鳥みたいに羽が生えるみたいなプレッシャーゆえの錯覚みたいなのが恐怖現象の全てで、「なんだよそれ」って感じだわ。
女社会の嫌なところが出たり、主役の座を狙う不穏な女がいて変なコミュニケーションとってきたりと不快な要素が多いわね。さらに、下半身をまさぐるとか講師と肉体関係があるとか私の嫌いな生々しい性欲の話ばっかり。「美と狂気がせめぎあう衝撃的サスペンス(Amazonの説明より)」とは一体なんだったのよ!
持論言わしてもらうけど、人間には1人ひとつずつ下半身が与えられてるわけよ。私にも素晴らしい下半身がついているので、どうでもいいのよ他人の下半身の話とか。相当画期的な目線で下半身に切り込まない限り評価されないわ。なのに下半身の話ばっかり。
最後は主人公が白鳥黒鳥を演じ切る。結局どうやって負ったかわからない腹部の傷口が開いてくる中拍手喝采で終了よ。でも私こんな作品に拍手とかできないわよ!
カメラワークがそこそこなことは認めるけどそれだけでは覆せない要素が盛りだくさんだったわ。本当にそんなに性的な話出さなきゃ主演のプレッシャーって語れないものなのかしら。とにかくこの映画は私の好みでないの一言で十分ダメな映画(★☆☆☆)だわね。ごきげんよう〜
