スコアとは字幕によるとヤマ(案件？)という意味みたいね。引退しようと思ってる金庫やぶりが最後に仕事する話なのよ。
ただ、冒頭数分でカメラワークが普通以下だなと思ったわ。主人公がジャズクラブ経営してるとかもわかりづらいし、暮らしぶりがわかるような演出とかがあっても良さそうなのにキャラクターも1ミリも作り込んでいない。まさか展開1本で勝負するつもりなのかしら。
今回、なんか価値のある笏(しゃく)がターゲットなのよね。ピアノの足に隠しておいたらシロアリのせいでゴミ処理場にうつり、発見されて保管してある。ここから手引きした知り合いと案内役の若造と組んで仕事が始まるんだけど驚くほど山場もなくつまんないのよね。キャラクター設計ができてたら軽妙な会話の１つでも入れて盛り上げられるのに。金庫泥棒の見せ場なんてせいぜいトリックと見つかりそうになって慌てるのとしかないって分かりきってるわ。だからもっと上を行く必要があるのにカメラワークもダメ、キャラも薄いで全滅なのよ。
ロバートデニーロといったらマイ・インターン(良作判定)での名演があったから期待してたのに、これは監督のせいね明らかに。ロバートデニーロ使ってこの程度だなんて、無力だわ俳優って。
金庫はよくある、こじ開けようとすると扉の中のガラスが壊れて二度と出せなくなるっていうタイプの金庫なのよ。上に穴開けて水入れて水圧で破裂させてたけど「左様でございますか」って感じなのよね。まるでこれが見せ場みたいに映してたけど感動とか驚きとかもないから！最後に若造が裏切って指名手配され、ロバートデニーロは証拠も残さず悠々と宝をすり替えて恋人と共に高跳びして終了よ。
この映画を直視する価値はないわね(直球)。すべての金庫泥棒系映画に絶望をもたらしたわ。金庫泥棒って映画として面白くしようがないんじゃないかという恐怖ね。私も作業しながら見てたけど、映画の中のシーンをいくつか見逃したとても何も困らなかったわ。ちゃんと神経を使って映画を作らないからこんなことになるのよ(説教)。仮に友達から本気でつまらない映画を教えてくれと言われたらこれを推薦するわね。もちろんこれはダメな映画(★☆☆☆)よ。ごきげんよう〜
