「LUCK-KEY/ラッキー」(良作判定)の監督だから期待して見始めたわ。しっかりした子供としっかりしてない大人の組み合わせね。この子供の父親が主人公のチョルスだということが発覚したのよ。すると病院から子供が脱走して、東テグの友人のもとへ誕生日プレゼントを届けに行くのよね。チョルスはそれについていく。
チョルスの野球は100人でするんだろ発言はツボだったわ。だいたいわからないことは100なのよ。チョルスは弟のカードで支払いをして進んでいったのよね。その履歴を頼りに家族は追ってくる。その過程でチョルスがカードを盗まれて追いかけるが、地下に降りられないことが発覚する。なんか伏線なんでしょうね。
前半はいまいちテンポが良くなくて、半分経過したあたりからが映画の本番って感じね。全体的に人情味があるんだけど、人情味しかないからメリハリがついてないのよ。
個人的ハイライトはカメラワークが一瞬冴えた瞬間ね。チョルスが飲食して、金銭も持ってないことが発覚する。明らかに金持ってない客が串料理をさんざんたべて店の主人が勘定すると10000ウォンなのよ。勘定してる間、隣で食べてるおっさんを映すのよね。「何やってんだ感」がよく出ていて、この状況のアホくささが際立つわ。
街の人間の厚意に支えられ、チョルスと子供は友へプロ野球選手のサインボールを届けることができたが、子供が倒れてしまう。チョルスはかかえて近道の地下道を通ろうとするところで2003年に戻るのよね。実はチョルスは消防署員として勤務していて、かつて大きな火事で人を救ったのよ。ただそのときに地下に潜ったのね。その救助の後遺症として知的障害を負ってしまったという。
無事に2人は救助され、子供は病院に戻った。平和になるかと思いきや、小さい出血で大事となる。骨髄のドナーが必要だが、父であるチョルスさえも型が合わないのだ。ところが、チョルスたちが地下で倒れていたニュースを見てドナーが駆けつける。チョルスに助けてもらった恩があるという。そのおかげで子供はドナーが見つかり、学校に通えるようになって終了よ。
結局、人情味こそあるもののテンポが悪く特に前半が残念だったわ。これは後半部分だけ映画だったらまだもうちょっと違っていたかもしれない。あと起伏がないのがね…。やはり人情味というのは無情や緊張があってこそ成り立つのよね。ただ、積極的に悪いところが見つかるような映画でもないので、普通の映画(★★☆☆)といったところだわ。ごきげんよう~
