ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

アングラ感とたくましさ「マキシーン」

三部作の最終作だったらしいのよね。これ見終わって気づいたわ。でも単品でも楽しめるわよ。父親とのホームビデオで、主人公のマキシーンが女優になることを夢見ているところから物語が始まる。そこから時間が進んで、「ナイトストーカー」という名の殺人犯がいる話なのよね。マキシーンは結局ポルノ女優になったんだけれども、オーディションに参加して、ホラー映画の主演を勝ち取った。

MaXXXine マキシーン

マキシーンが住む街の風景や通りのネオンが光る様や治安の悪さとかの背景美術がとても雰囲気よくできているなと思った。そして主人公がポルノ女優と言う属性からこの映画のアンダーグラウンド感が出てくるわね。殺人鬼と言う要素とも相性が良い。案外ホラー要素は薄めね。

マキシーンの周囲の人物を狙った殺人がずっと起こっているのよ。それでマキシーンの家にビデオが届くのよね。1985年だからVHSみたい。調べてもらっている間にそのビデオ屋さんも襲われてしまうし、同僚が2人も墓地に捨てられていた。マキシーンはこの一連の事件に過去に因縁があるらしく、真犯人の代理人がやってきて「罪の対価」という言葉でマキシーンにコンタクトを取るよう促す

マキシーンはとにかく主演をやるにあたりトラブルはつぶして持ち込まないと言うことで、その代理人を捕まえて車ごとプレス機で潰したわ。他にも通り魔みたいな男を捕まえてタマキンをつぶしてたわ。女性が圧倒的に強い処刑の描写、わたし結構好きだからツボなのよ。オーディションもそうだけど、望むものや生を自分の手で勝ち取っている感が出てマキシーンの強さを裏付けるわ

殺された女の子たちはみんな「ヒルズのパーティ」に行ってるところが共通してたのよね。そして、ヒルズに忍び込んで待ち受けていたのはマキシーンの父だったのよ。ハリウッドと言う呪縛=悪魔教から娘を救うために一連の殺人をやっていたのだと言う。戦いの末、父の頭部を破壊しとどめをさして、ナイトストーカー事件は幕引き。マキシーン自身は映画スターとしてホラー映画を主演、生首オチで終了よ。この悪趣味なところもいいわね。

演出面では、カメラワークもいいしテンポもいい。マキシーンに届いた手紙だとか書類だとかを見えそうで見せないような演出をしたりするのよね。あとグロテスクもあるんだけれども、B級っぽい荒さがあるから平気だわ。

ただ問題もあって、最後の黒幕たる父の行動の動機とかがちょっと雑かなと思った。こういうところもちゃんと作り込んでいったほうがよかったと思うわ。ちゃんと父が狂った過程が知りたいわね

表現したいもの(アングラ感)がはっきりしていて、そのためのカメラワークもあって、主人公が戦いながら自分で身を守り生き抜いていくたくましさ。けっこう夢中で見たわ。問題点を考慮してもこれは総じて良作(★★★☆)と言えるわね。題材上、1人でこっそり見ると大人でよかったって喜びがあるわね。ごきげんよう〜