仲のいい姉妹がいるんだけど、妹が姉の結婚を阻止するというシンプルな話。それだけで1時間半もつ映画だわ。
スタントウーマンを目指すリア(妹)とアーティストを目指すリーナ(姉)の姉妹がいるのね。ともに夢を追いかける仲の良い姉妹なんだけど、ある日突然金持ちのホームパーティーで、サリムという男がリーナに急接近してきて、リーナは絵とかそっちのけで結婚話に走っちゃうのよ。
リアがサリムの邸のとある部屋に忍び込むと、パーティー参加予定の女性の顔写真がずらりと並んでいる。ただ事ではない。そこでリアはサリムの妨害や粗探しを行うこととなり、映画の大半がそこに費される。
この映画の素晴らしいポイントは「強烈さ」にあるわ。主人公姉妹のバッサリとした物言いから、妨害に加担するリアのクラスメート、学校のライバル、果てはラスボスの義理の母まで一度見たら忘れられない強烈なキャラクター。よくこんな役者を見つけてきたわ。特にリアが友人2人といるシーンは静止画でも面白いレベルで完成されてるわ。
とうとうリアの悪事がバレて、謝罪のためにサリム邸を訪れたところ、サリムの母(つまり義理の母)がお出迎え。ここでリアは脱毛テープなどで拷問を受ける。その建物で逃げ回り忍び込んだラボで発覚したのが、最も強い子宮を持つ女性にサリムは自分の母のクローンを産ませようとしていたこと、そのために姉のリーナが選ばれたということよ。
結婚式当日を終えると姉はシンガポールへ行ってしまう。その前になんとかしなければと友人2人と姉を誘拐したり、義理の母と格闘したりとバタバタしていたが、なんやかんやで事実が明るみになる。そこから姉を連れて車で逃げ、どっかに車停めてかつてのように仲良く回し蹴りの動画を撮影していると憧れのスタントウーマンからリアに連絡が来て大喜びで終わりよ。
結婚の妨害と格闘が主軸になった映画を1時間半みるわけだが、それをさせるだけのパワーもあるわね。良い意味でしつこい演出が悔しさや闘志、面白おかしさをかき立てる。テンポも良好で、思い切りのいいカットするのもコメディらしい。BGMには日本語の歌もあるが、面白さを引き立てて素晴らしいわ。
終わり方も気持ちいいし、見たことのないものを見せようという気概が伝わってくる絵面だわね。強烈なキャラクターと、強引な展開を押し通すパワーが良い化学反応を起こしている。これは良作(★★★☆)だわね。全体的にやや荒削りで傑作には届かず。でも意欲作ね。こういう映画を待ってたのよ。ごきげんよう〜
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