ある子どもの家でバースデーパーティが行われるのね。そしたらおもちゃたちはこっそり動き出して、どんな玩具が来たか、自分が捨てられないかを心配してるのよ。特に少年がお気に入りのウッディは安泰かに思われたが、箱を開けるとバズ・ライトイヤーが入ってて子供は大喜び。
このバズ・ライトイヤーは自分が本物のスペースレンジャーだと信じきってるのね。ウッディが嫉妬もあってバズを机の下に落とそうとしたら誤って窓の外へ落下させてしまう。動いてるところを見られてはいけない人形にとっては窓の外へ落下は死にも等しい。
窓の下からバズ・ライトイヤーを引っ越しまでに家に連れ帰るというシンプルな話で、演出やキャラクターで最大限魅せるタイプの映画。この映画のプロットだけ渡されて「これを面白く作ってください」と言われたら実現することはかなり難しいはずだわ。
この映画の特徴は息もつかせないような高速のテンポね。特に会話の密度が高い。最初は途中まで見る計画だったが、やめ時が見つからず最後まで見てしまった。さらに、作り込まれたキャラクターと、それに夢中にさせるおもちゃの設定が魅力。恐竜のおもちゃがバズに「君はどこ製?」とか聞いたりしている。
個人的ハイライトはバズ・ライトイヤーが自身をおもちゃであると認識するシーン(台湾製)。いじめっ子の家の中を逃げ回ってたら偶然テレビでバズ・ライトイヤーのおもちゃCMが流れてたのね。「無限の彼方へ!(飛べません)」みたいな無慈悲な説明に打ちひしがれて自信喪失してたわ。
ウッディがバズを救出して引っ越しの車に追いつこうとするのがラストシーン。さいごはいじめっ子に括り付けられたロケットを使って、「無限の彼方へ」という決め台詞と共に翼で飛ぶというミラクルをやってのける。おもちゃが飛ぶという矛盾をミラクルで押し通し、かつこれが本編で最も大切な箇所に置かれていることでこの作品にパワーが宿ったわ。
それにしても最初は不気味の谷ド真ん中のCGのどこにみんな惹かれてグッズを買うのかわからなかったが、作品を見た今理解できたわ。ストーリーはシンプルだが、圧倒的なキャラクターの魅力とそれを引き立てる設定、テンポ、そしてパワーのある演出で視聴者を虜にする。ディズニー作品の中でも頭ひとつ抜けて面白かったわ。これは傑作と言えるわね。ごきげんよう〜
