主人公はホームセンターの店員のおじさんなのよ。ある日、女の子と出会うのね。アリーナって子なんだけど、歌手志望で現在は身体を売っている。悪い組織がバックについていてとても辞めると言い出せない雰囲気だわ。
これはいわゆる主人公強いです系の映画で、おじさんが組織に彼女を自由にするよう説得した結果、3人を殺害することとなる。その影響でおじさんの命も狙われることとなる。
個人的ハイライトは、最初に組織に殴り込むときのカメラワークね。ワインのコルクを抜くところが意味深に映っていて、そのあとコルク抜きは武器として使用されたのよね。だからなにか胸騒ぎのするようなカメラワークがあったわけだ。このあたりから緊迫感のある展開を予期させる。
今作が特徴的なのは人間味だわね。昼の平和なホームセンターと夜のマフィアの殲滅がセットになって進行していくのよ。この生活感が主人公の人間味につながっていくわ。ストーリーが進んでいくにつれ、おじさんが元CIAであったことが発覚する。
マフィアではいよいよ強そうなやつが出動しそうになったが、次のカットでおじさんが登場したことで出オチになる。話が進むごとにどんどん強さが増していくわ。さらにタンカーを破壊したりと、組織は壊滅的な打撃を受ける。いよいよおじさんの身元が割れ、ホームセンターの店員が人質に取られ最後の戦いへ赴く。
人質が犯人に連れて行かれるが、カメラのアングル(賑やかに回る天井のプロペラ達)やBGMからして明らかにおじさんが助けに来る頼もしさがある。終盤にもかかわらずこのような演出があることがおじさんの強さを際立たせる。そのあとは有刺鉄線や薬品などホムセンの品物をフルに使って敵を殲滅、さらにマフィアの上層部モスクワまで行き壊滅させて終了よ。
最終的に物語序盤で同僚と訓練を積んでいたフラグが終盤できれいに回収され、女の子も自由の身となり旅立つ。ハッピーエンドなのもあり、物語を駆け抜けたような達成感がある。「善」を擬人化したようなおじさんが一直線に活躍するのを目の当たりにしたわ。
カメラワークが優れていてテンポも良好、お手本のような作品だわ。しかしながら、セオリー通りお利口さんにできすぎている印象も。現実の世界にきれいに収まりすぎているから、矛盾を押し通すようなパワーがあるところを見たい、という欲が出てきたわね。とはいえ、これは安心しておすすめできる良作だわ。ごきげんよう~
