ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

プロットは良いが演出が残念「オブリビオン」

なんか月が破壊されて荒れ果てた地球があるのよね。そこで調査とドローンの修理をしている主人公がいるわけ。主人公たちは、それまでの記憶を消してパートナーとともに任務にあたっているらしい。ビジュアル的にCGに自信ありげな雰囲気だわ。

オブリビオン (字幕版)

ただ、ビジュアル以外に大して優れたところがないのであまりいい予感はしなかったわ。映画なんだからビジュアルが一定以上優れているのは当然だから驚かないし、景色もたいしたことないのよ。砂漠とか自然とか。発砲可能性のあるドローンと対峙してもいまひとつ緊張感のないカメラワークだったのも気になる。人が数人しか出てこない場面が多いからそこくらい盛り上げてほしいわね。

そうこうしているうちに宇宙船が落ちてきたのね。何人かがコールドスリープみたいな状態で発見されたが、そのうちの女性1人だけを救うことができた。フライトレコーダーを回収したいとしきりに言う女性は、実は主人公の妻であるらしい。記憶を消される前の自分に興味を持ったこともあり、2人でこっそり調査に出かけて回収する。その過程で、自分らに命令を出している組織「テット」に疑いを持つのよね。極めつけは、全く自分と同じ顔の人間と出会い、船を奪って帰還したところ全く同じ顔のパートナーがいたことよ。主人公はクローンだったんだわ

このミッションのために地球で最も優れた男女がクローンされて任務にあたっているという衝撃的な事実が明らかになる。主人公自身にはクローンたちとは違った意思があると見抜いたある組織が主人公を保護し、テットへ立ち向かう手助けをする。主人公は妻を置いてテットの下へ向かい、用意していた爆弾と共に爆死する。妻は娘と慎ましく暮らしていたら、クローン番号違いの主人公(友好的な個体)がやってきて終了よ。

プロットだけ聞いたらこれは傑作相当ものだわ。ところが演出が足を引っ張ってるわね。映画の前半部分がほぼ丸々不要と言えてしまうテンポの悪さが物語への理解を壊滅的に阻害しているわ。そして、ストーリー上あまり関係ない部分で過剰に映像にこだわっていると言わざるを得ないわ。とても残念。総じてこれは普通の映画ね。ごきげんよう~