スリーピー・ホロウは村の名前なのね。そこで相続問題絡みの殺人が起こったらしい。昨今の拷問自白主義に嫌気が差した科学捜査官みたいな主人公が調査に訪れる。
村の長者の家に泊まって捜査するんだけど、亡霊の噂があったり全部血縁で構成されていたりと不気味な村だわ。ティム・バートンのビジュアルと黒い色彩が冴えわたる。ただし問題もあって、ガッツリ首無し死体が出てくんのね。断面から虫が出るわ血が吹き出るわ(私はけっこう血しぶきがダメ)で三角マークで警告しといてくれよと思ったわ。血しぶきはロボコップ(傑作・怪作判定)といい勝負よ。
噂の首なし騎士が出て関係者が続々殺される中、登場人物も謎も飽和してきたわ。あと村の長者の娘カトリーナといい感じになっている。そんでどっかにいるシャーマンみたいなのを頼るのよ。なんかこのへんから変だなとは思っていたが、その導きで変な木のところにいったら、木の根元から首なし騎士が飛び出てきたのよ!科学じゃないんかい!
結局、村の長者が犯人だとわかり、問題の4人がどうのこうのって言ってたんだけど4人って誰だっけ。とりあえず長者が協会で殺され、なんか長者の妻(後妻)が真犯人だということになる。首なし騎士の頭蓋骨を人質?に取り、遺産相続の関係者に首なし騎士をけしかけていたのだ。最後は頭蓋骨を返すことで木の中に後妻ごと首なしが消えて終わりよ。それで主人公とカトリーナは引っ越しをして終了ね。
美術はやはり優れているが、なんかどうもテンポが良くないかなと思った。カメラワークもそんなに優れているわけではなく、話もだいぶ複雑で分かりづらいのと、映画の半分終わってからファンタジーだと発覚するのはなんとかならんのか。なんというか売り方間違ってんじゃないのかこの映画(過激派)。こんなわけで、美術以外に褒めるところがない普通の映画と言えるわ。強いて言うなら血しぶきが好きな人向けか。ごきげんよう~
